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石田マネジメント事務所

技術やものづくりに関する最近の話題と気づき、ちょっとした備忘録を書いています。

先般開催されたCEATECでは、産業ロボットの展示も多かったのですが、溶接などの製造に使われるばかりでなく、検査工程にもたくさん使用されている、ないしは今後はそうなる というものが多かった。

 

ロボットのエンドエフェクタ(先端部分に取り付ける装置)に、レーザーセンサとか高解像度の撮像カメラ、X線装置などを取り付けて、製造途中のワークや完成品の外観、寸法、取り付けや溶接の状態や、歪みなどを素早く検出することができるということで、たまたま自動車の生産ラインに応用しているブースがあり質問してみました。

 

欧州のセンサーメーカで説明員は流暢な日本語を話す外人の方で、こういう仕組みがあれば、検査工程に人間を配置する必要はなくなる。フォルクスワーゲンとかダイムラーなどの工場の例をレイアウト図と共に話してくれましたが、長いラインの要所要所にセンサーを装備したロボットが配備されていて、人はいないのだそうです。

 

日本ではどうでしょうか と質問すると、日本でもロボットを導入し始めているが、まだ基本的に人手でやっている ということでした。欧米はおそらく人間のやることを信用しておらず、ロボットの方がミスも少なく疲れることもないので効率が良いと思っているようです。

 

日本は考え方が違っていて、人間がみないと安心できないと思っているのでしょう。今、検査資格のことで問題になっていますが、人に検査させるのをやめてロボットにやらせるということにすればいい と欧米人なら思うのかもしれない。それには、国交省含めた発想の転換も必要かも。

あるインドの会社がAI(人工知能)を用いたサイバー攻撃を受けていたというWSJの記事がありました。初歩的な機械学習のプログラムを使って、ユーザの行動パターンを学習するらしい。

 

ある特定のユーザの行動を真似て、その人間になりすまして周囲にわからないようにして機密情報にアクセスしたり、悪意のあるウィルスを仕込んだりするのでしょう。

 

近いうちに機械学習を駆使したサイバー攻撃が大々的に行われるようになるだろうということだが、AIにはAIで対抗することになるのでしょう。

 

すでにマスターカードでは、フィッシング攻撃を自動的に処理する仕組みが導入されていて、機械学習でやってくる電子メールを分析し危険度合いを点数づけしているとのこと。

 

ゴーストインザシェルに出てくる、「人形使い」の出現も時間の問題なのでしょうか。

ちょっと前の日経ものづくりに、低下した設計力とそれをいかに取り戻したらいいのかの特集がありました。アンケート結果の統計データによると、

 

 ・設計力が上がった:26%

 ・低下している:55%

 

とのこと。半数以上が低下している一方、上昇しているという回答が1/4もありました。

 

低下した原因は、コスト競争が厳しい、流用設計が中心、CAEなどのIT活用の結果実際にもの作りの機会がない など。

昔のようにすることが解決策の全てではないが、本質的なこと、基本となる原理などを体得できる時間をムダな工数ととして削減した結果が今日の惨状をもたらしたのだと思います。

 

ETロボコンに参加するチームで、最近大手の電機メーカも増えて来ていて、少し前にあるメーカの部長さんに伺ったところ、1社から何チームの参加している、ロボコンは本当の制御システム用コンピュータと比べれば性能的にも劣るが、小さく全部自分たちで取り扱えるので、ゼロから作って行くには良い材料である というようなことをおっしゃっていました。

 

実際に手を動かして、できるだけ素の状態からハード、ソフトを構築して行くことが結局は底力になって行くのでしょう。