何もしないほうが得になる風潮が、日本社会に蔓延して、これが結果として国力を衰退させる ということを書いている本です。
・公官庁、役所は何かやろうとすると批判されるためだんまり
のほうが得になる。今回のコロナが典型例
・企業においても、経営層は「イノベーション」「前例にとらわ
れずに」というが、中間管理職層は失敗しそうなこと、手数が
かかるだけであまり得にならないことは、得にならないので、
抑える側に回る
・同期の間でも、”迷惑”なことをしようとすると村八分圧力が
かかる
何もしないほうが結果的に自分の利益になる。これを“消極的利己主義”と言ってますが、わかりやすく言い換えると
「今さえよければいい、自分さえよければいい」
ということで、これは20年位前から言われていたことです。また構造的要因は”日本的ムラ社会”ということで、これも大昔からいわれてきた。
この解決に向けては、「何もしない」よりも「何かをする」ほうが利益になる 組織的、社会的価値観を醸成するということなのですが、この書籍中ではかなり陳腐なことしかない。簡単に風潮を変えるのも難しいだろう。
一つは世代交代が必要でしょう。ホリエモンや成田氏はじめ動画などで主張していることは、”老害” をいかに排除してゆくか、にあり、大会社にはいまだに高齢の会長、CEOが君臨し続けている。
しかし、50代くらいの経営者も、これといったビジョン、世の中かくあるべし という視点なく「今さえよければいい、自分さえよければいい」という人物がたくさんいる。
ベンチャーの育成、醸成の加速はもっと必要ですが、既存の大手企業の中でくすぶっている有能な人たちをサルベージしてゆける制度、仕組みを作ってほしい。
