昨夜 久しぶりに中学二年になった N ちゃんが我が家に泊まった

 

N ちゃんは 小学校に入学して慣れてきたころから 

金曜日か土曜日の夜 泊まりに来るようになった

 

思い起こすと 泊まるときの状態も

成長とともに変化してきた

四年生くらいまでは 同じ部屋におふとんを並べ

寝入るまで 二人で色んなおしゃべりをした

高学年になると リビングに一人で寝るようになった

今では 夜更かしの N ちゃんに付き合えず

私の方が「おやすみなさい」と挨拶して 先に寝室に入ることも…

 

 

あれは 末っ子の A ちゃんが3歳になった頃のことだった

N お姉ちゃんが 週末にお泊まりするし

当時中学生だったお兄ちゃんも 時々泊まっているのを見て

  私もひとりで お婆ちゃんとこに お泊まりする!

と言い出した

大丈夫かしら と心配しても 絶対に泊まると言い張る

一人前に お泊まり体験の仲間入りをしたかったのだろう

 

初めて来た夜 一度おふとんに入ったけれど

ママ 今何してるかな と なかなか眠れない

しだいに不安そうな顔になって 来たので

  ママに電話してみようか

と誘い水を向けると

  うん! やっぱりママの顔見たい!

と言うので 結局お迎えに 来てもらった

 

2週間後 もう一度挑戦したけど

  このパジャマ 何か変だよ 違うの持ってきてほしいな

とか何とか言って やはり夜遅くママにおんぶされて帰って行った

 

そして3回目 今度はよほど覚悟して来たらしく

なかなか眠れなくても 何も言わずにじっと天井を見つめている

 

幼いながら 負けそうになる自分の心と 一生懸命闘っている…

その健気な様子を見ると たまらず胸がキュンとなる

 

そしてついに その夜は 朝まで眠った(やったね!)

朝目覚めた A ちゃんの顔は 自信にあふれた様子で

何だか ひとまわり大きくなった感じだった 

3歳の 大きな挑戦 成功!!

 

そうすると 次からは もうすっかり平気になって

A ちゃんと N お姉ちゃんは 毎週交代で泊まるようになった

 

でも お姉ちゃんが中学生になると 部活があったりして

そうそう毎週は泊まれない

部活が休みか午後からのときだけ 前夜泊まりに来る

部活があるときには 学校に持って行く鞄や水筒も持って

まるで家出をするような たくさんの荷物でやって来る

その姿がまた 微笑ましい

 

 

小学校二年生になった 妹のA ちゃん

先輩のお兄ちゃんや お姉ちゃんが部活で頑張るのを見ていて

  私 中学になったら 何部に入ろうかな

  陸上部に 入るかもしれないよ

などと言ってたけれど 最近になって

  私、中学生になっても 部活はしないでおこうかな

と言い始めた

不思議に思っていたら

  だって 部活を始めると あまりお婆ちゃんとこ 泊まれないから

 

そんな風に思うのは きっと今だけだろうけど

その言葉を聞いた私は 何だか ちょっとだけ嬉しいような

複雑な気分になった

 

 

昨夜泊まった N ちゃん

用事があって先に家を出る私が 「じゃぁね」と手をふると 

久しぶりのお泊まりの夜を 満喫した様子で にっこり笑った

その後すぐに午後の部活に出かけて行ったようだ

 

そんな N ちゃんを 思いながら

将来は A ちゃんも きっと何かの部活で頑張って

お泊まりの回数も 減っているだろうな と想像した

 

それまで 元気でいなくちゃ

みんな 生きがいのある日々を ありがとう