新緑を見ながら 近年とても短くなってしまった心地よい季節を

充分に味わいたいと思っていた

 

うん なかなか順調な滑り出し …

そう思っていた矢先 

連休に入る直前のこと

夜明け前に急に激しい腹痛が襲ってきた

気づくと 吐き気もある

一瞬 食べ過ぎかしらと思っていたところ

尿に血が混じっているのに気づいた

 

朝になるのを待って 病院へ

その日は土曜日 あいにく非常勤の先生だけだったけれど

翌日からは連休に入るので とにかく診て頂いた

検査の結果尿路結石 その影響で腎臓が少し腫れているとのこと

その日は 抗生物質をもらって 帰宅

石があるらしい辺りに激しい痛み

 

翌日から発熱 37.3度から38度の熱が続く

2,3日もすれば下がるかなと思ったけれど

連休中ずっと その状態が続いた

連休明けの7日 たまらず病院に電話

でもあいにく 常勤の泌尿器科の先生が学会に出かけるとのこと

仕方なく次の土曜日まで待った

 

非常勤の先生は

 腎盂炎を起こしているので 一週間点滴を続けましょう

 自分は週一しか来ないので 入院されても責任が持てないから

 明日から毎日 点滴を受けに来てください

とのことだった

熱がありながら、日曜日、月曜日と点滴に通った

 

でも熱はいっこうに下がらない

薬剤師をしている娘は

その点滴の薬は 効果が半日しかもたないので

一日1時間だけの点滴では あまり効果が望めないのでは

と心配してくれていた

 

やはりその後も 37.3度から38.7度の熱が 続いた

さすがの私も疲れてきて 心配にもなって

  すみません。非常勤の先生の土曜日までは待てないので

  今日、どなたか先生がいらしたら診ていただけませんか

と電話を入れてみた

するとしばらくして

  入院の準備をして すぐにいらして下さい

との返事をいただいた

 

慌てて入院のための荷物をまとめて 

たまたま在宅勤務をしている娘に連絡した

娘は数時間の 休みをとって私に付き添ってくれた

 

今度の常勤の先生は 前回私が電話した時に

学会に出かけて診ていただけなかった先生だった

でも 先生はその後も私からの電話が気になって

カルテを見て心配して下さっていたのだ

そこですぐに「入院の準備をして来て下さい」との返事だったのだ

 

検査の結果 尿路が詰まったことにより 経路に膿が溜まり

腎臓に炎症が起きているとのこと

入院して 1日8時間の点滴

尿路を広げる効果が期待できる薬剤と

結石を柔らかくする薬剤を処方してくださった

これらの薬は まだ効果が確定していないけれど

使用してみる価値があるとのことだった

 

何より とても丁寧に分かりやすく説明してくださった

そして 以前私からの電話に 対応できなかったことで

ずっと気にかけていて下さったことを知って驚き 有難く思った

 

娘も本当に優しく丁寧な説明に 感心していた

 

入院すると診療前と診療後の2回

病室に来て励まし 説明してくださった

当初の説明では このまま石が出ない場合

体力が落ちた今では 石を粉砕する治療ができないので

ステントを使ってバイパスを作って膿を出す方法を考えている

とのことだった

 

私は え~っ また手術? と落ち込んでいた

それ以来 石が出ますように と願い続けた

ただ 入院して以来 なぜか落ち着いて

熱は37度台は続くものの 38度を超さないようになってきた

主治医の先生を信頼できる気持ちが 不思議と私を落ち着かせていた

 

熱が下がってくると 身体も少しずつ楽になり

お腹や腰の痛みも減ってきていた

そして四日目 相変わらず石が排出された様子はなかったが

とりあえず X線撮影で石の位置を確認することになった

 

その日の夕方

先生がいらして一言

ないんですよ! 石が見当たりません

とのこと

私は 驚いてしまったが なぜか入院してからの自分の気持ちの変化から

どこか 石が消えてしまうかもしれない と思い始めていた

ただ そんなことあり得ない と打ち消していたけれど

 

それが……

今 目の前で先生が はっきりとおっしゃった

もう一人の泌尿器科の先生と ふたりで探してくださったらしいのだけれど

それでもないんです!!と

 

私自身 石が動く時の痛みは経験しているけれど

入院以来そんな痛みは感じなかったし

尿とともに排出された気配もなかった

 

先生は結論として

尿を軟らかくする薬が効いて 砕けて見えない形で排出されたとしか思えない

と話してくださった

 

そうでしょう きっと

私は なぜか 守られていたのだと 心から思った

病院に入院してからの 私の気持ちが その前日までとは

全然異なっていたから

 

先生は 笑顔で

明日は出勤しないので会えないけれど

1か月後に確認の検査をするので その時会いましょう

明日は 気を付けて帰ってくださいね

と 言ってくださった

私は 有難い気持ちは山ほどあったのに ただ頭を下げるだけだった

 

まだ診療もしていない私の電話のことを気にかけて

実際にカルテを見ながら 心配して下さっていた

 

入院中もいつも 励まして下さり

心から 感謝でした

 

退院して4日たち ついに36度台の平熱になりました

2週間ぶりの36度台 こんなに軽い気分になるのかと 嬉しくて

 

今回のことで また一つ 確認ができました

私は本当に守られているのだと

そして 私はやはり まだこうして学ぶ必要があるのだと

 

もう学びはそろそろ卒業だと思っていたのだけれど

まだまだ 学ばなければならないのですね

 

こうして5月は 過ぎていきます…