開催日5日間の内3回行った。
ただし2回目は集まることが目的だったので、全くイベントには関わりがなかった。その日は15人が集まり場所を二箇所使い討論をし、11人で呑みに行った。
最終日は11月24日。
まず各国料理でどうしても食べたかった「アフリカ地域」の「フフ」(Fufu)。

かつてハワイ先住民族の現在の苦境をアピールするイベントを企画したときに、料理を出そうというアイデアがあったのだが、タロイモやヤムイモやキャッサバが検疫で輸入できなかったためイベントで料理ができなかったのだ。
「フフ」はヤムイモを原料とした西部及び中部アフリカの主食である。
初日に二回行って、二回とも無かった。つまり売り切れで製作中だった。
その時にきいたところによると、粉だと入手できるとのことだった。粉という点では、アイヌ民族料理の「ムニニイモ」と同じだ。
最終日はこの機会を逃したら食べられないと思い、並んでまで食した。
店のコンセプトとしては「マフェ」(Mafe)と合わせて食べるというものだったが、頼んで「フフ」だけにしてもらった。「マフェ」はセネガル料理のピーナツバターとトマトのシチューでそちらも十分魅力があったのだが。
お店の人は「味無いですよ」と言ったものの、けしてそんなことは無かった。美味だった。
ハワイに関心を持っていた時期を思い出し懐かしくもあったが、結局何もできなかったので切なくもあった。
ワイキキビーチのワイとは水源のことで、それを利用し先住民族の人たちが水田のような方法でイモを栽培していた。ところが、併合した後入って来たアメリカ資本の観光地化の中で蚊が発生するということで耕作地が全部埋められ、その後に砂を入れて人工の海岸を造った。
その後労働力として中国人、日本人、サモア系の人々が入ってきて先住民族は追いやられる。

その時にアルコールの「アマルーラ」のミルク割りをもらったが、これがなかなかのもの。甘みの後に苦味がくるといったカンジ。
その後、偶然ヒロSさんとカトRさんと会う。
ヒロSさんとビルマ語劇の話になり「字幕見ていると逆にわからなくなる。セイチョウが違うのか」という話は面白かった。
つまり言葉が分かると、セリフと字幕との折り合いを自分でつけなきゃならないという話で、それは楽しいのか苦痛なのかと質問した。彼は笑っていた。
そのときに各国料理の話になり、私が「口に合わないものを探している」と言うと、ヒロSさんの友人がチェコの「グラーシュ」を勧めてくれた。
私は食事や料理は文化だと思っていて、異文化あるいは多文化に接するには「口に合わない料理」に遭遇することだと思っている。おいしい料理の情報は入るのに、おいしくない料理の情報はなかなか入らない。

さっそく「グラーシュ」を食したが、がっかりだった。美味だったのだ。
牛肉やたまねぎをベースにしたシチューに、クネドリーキという茹でパンが入っていて、それをスプーンで崩しながら食べるとおいしいのである。
もうひとつ食べたかったのが、ウルドゥーの「チキン・パコーラ」というパキスタンの「かき揚げ」。かなりスパイシーなもの。ところが「売り切れ」。

呑んだものでは、まずカンボジアの「アンコールビール」のスタウト。しっかりした本格派のスタウト。

次にモンゴルの「チンギスアルヒ」。
アルヒとはアルコールのことで、ウォッカにとても似ているという。
そこで味を確認したかったので、ストレートで貰おうとすると規則でオレンジジュースかミルクで割らないと出せないという。お勧めのミルク割を頼むとなかなか美味なのである。馬乳酒のイメージかな。ミルク割の方が口当たりがよくて呑みすぎると思うが…
語劇はビルマ語と多文化多言語劇を観る。
ビルマ語劇は衣装の美しさに目を見張り(リジュメ品切れ。こんなに多くの人が入るとは思わなかったフシあり)、多文化多言語劇は作詞作曲のダンスシーンに驚いた。ロシアからベルリンに来た女性に各国語で名前を尋ねるシーンがその作劇の意味を表していた。
どちらも満席に近い。
かつてプロメテウスホールができる前は、小さなマルチメディアホールでやっていたことが信じられない。
屋内企画の眼目は劇団ダダンの外語祭公演。
昨年の『ガラスの動物園』に引き続き、ことしはオリジナルの『bench counsellor』。
ライトテイストのスピーディーなコメディ。若い(中学生くらいかな)女性何人かにとてもウケていた。
場所が小さかったためか立ち見が出る。
私も初めは座っていたが、ダダン未体験のひとのために立った。
次は行く度に必ず観るクラシックバレエサークル「エトワール」。
千秋楽だったせいか、立ち見が50人くらい出る。
私は予想していたので早めに行き、前から二番目の席に座る。
場内案内していたOGと話す。私は彼女を覚えていた。とても感じのいい女性。
演目は「ドン・キホーテ」。但し今年は男性不在でパ・ド・ドゥができないので、女性だけのオリジナルストーリー。これがなかなかよく構成されていて、あっと言う間にエンディング。
他に南アジア研究会で来年公開されるインド映画『ミルカ』の一部を観る。いかにもいい映画の趣あり。『めぐりあわせのお弁当』で関心が高まっていたので尚更。
英語字幕だったが、時間があったら全部観たかった。
今年も随分と楽しませてもらった。


