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leraのブログ

自らの文章のアーカイブと考えている

JAZZ in SAPPORO 2008.7.4-7.5

今朝5時半に家を出た時は、なんと雷雨だった。昨晩の予報は曇りであったにもかかわらず。

 千歳に着いたものの、サミット(注:洞爺湖サミット)による警備はほとんどなく、東京の方が厳しいくらいだった。

 JRで新札幌で降り、普通電車で苗穂に行くのだが、普通は1時間に3本しかない。何本も通過列車を見送り、ようやく苗穂に着いた。

 歩いて行くつもりが、駅の反対側に行く出口や道がない。札幌刑務所は北側にあり、さちらへの道が見当らないのだ。

 仕方なくタクシーに乗る。
 タクシーの運転手も反対側へ行くのは「大変」と言う。歩くと30分かかると言う…私はその言葉を信じなかった。北海道の人は歩かない人が多く、そういった人は歩く時間を概して多く見積もることがあるからだ。

 しかし、JRの線路を越える立体交差をタクシーで通ってみると、それがあながち大げさではないだろうという予測はたった。

 札幌刑務「支」所とはっきり運転手告げたにもかかわらず、タクシーは札幌拘置所に行ってしまった。私は違う場所に来たという確信があり、タクシーに待ってもらい、警備の人にきいたらやはり別の場所だった。

 タクシーはメーターをあげずに刑務支所まで行ってくれた。奥つまったところにあった。

 初めて会う彼女は不思議なほど初めてという印象がなかった。私に会った時に顔を赤らめていた。

 食べるものは全部食べてしまうので太ってヤバイとのことだった。私には健康そうに見えた。収監されて9年目で、「中」ではベテランになってしまったとのこと。

 9年という言葉を聞いた瞬間に胸に迫るものがあったものの、それを必死に隠し、天候の話し、サミット警備は東京の方がスゴイなどの話しをして誤魔化した。  なぜ彼女を犯人視したのだろう…この謎は深い…

 あっという間の15分だった。

 その後JRで札幌に行き、ただでコーヒーが飲めるクーポンを使おうとしたら、なんとJRの作った36階の展望台だった。

 高い所が嫌いなのに、とこの皮肉に苦笑した。

 札幌から地下鉄で東札幌のコンベンションセンター行き、先住民族サミットに「参加」する。  このサミットで、I.ちひろにK.純子を紹介した。今、私ができる最高の仕事だ。

 私は区切りの旅をしようとしたのだと思う。しかも、二つ合わされば納得のいく区切りである。私の手から離れていいのだ…というより、私の中から他の場所へ移動させるべきなのだ。

 今回もいつものように分刻みのスケジュールで、慌ただしかった。その中で3軒のジャズの店に行けた。
先住民族サミット アイヌモシリ2008 2008年07月07日

7月1日から4日にかけてサッポロで「先住民族サミット アイヌモシリ2008」が開催された。最終日の4日には4日間討議された「G8への提言」と「日本政府への提言」が発表された。それは印刷が間に合わないホットなものであった。

 その中から「日本政府への提言」を紹介する。

先住民族サミット「アイヌモシリ」2008から日本政府への提言

北海道・洞爺湖サミットに参加した各国の首脳に、国際連合の「先住民族問題に関する常設フォーラム」のヴィクトリア・タウリ・コープス議長とともに、先住民族からの提言を行うため、このアイヌモシリ(北海道)に集まったわれわれ、世界各地の先住民族の代表は、「アイヌ民族は日本の先住民族である」という、衆議院、参議院、すべての議員の賛成決議を受け、日本政府が、アイヌ民族を正式に先住民族と認めたことを高く評価する。

アイヌ民族を先住民族と認めた日本政府は、2007年9月13日に、自らが国際連合で賛成票を投じた「先住民族の権利に関する国際連合宣言」の内容を速やかに実施するために、あらゆる立法化や、行政レベルでの対応を検討すべきであることから、まず過去のアイヌ政策を反省し、明確な言葉で公の場で謝罪する事から始めなければならない。

現在、日本政府が設置しようとしている「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」のメンバー8名のなかに、アイヌ民族の委員が1名しか入っていないことは、「先住民族の権利に関する国際連合宣言」を無視するものであり、認めることはできない。したがって、「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」の構成や運営においては、アイヌ民族と日本政府との対等な関係が保障されるべきであることから、その数についても、少なくとも半数以上がアイヌ民族から選ばれ、委員の選定についてもアイヌ民族の意向が尊重されるべきである。

日本政府は、「先住民族の権利に関する国際連合宣言」に明示されている、先住民族の権利、とりわけ、自己決定権、言語権、自然資源利用権など、アイヌ民族が本来もっていたすべての権利の速やかな回復を図るべきである。

アイヌ民族だけでなく、日本のすべての国民、とりわけ、将来を背負う若者たちのためには、小さいときから教育がもっとも重要である。アイヌ語を公用語とし、義務教育でも学べる言語とすること、アイヌ民族の視点で歴史教科書を作成することなど、若者の教育を重視した施策を早急に実施すべきである。

アイヌ民族は、北海道だけでなく、本州、サハリン(旧樺太)、千島、カムチャツカなど、広大な地域で生活していた先住民族である。この事実にもとづき、日本政府は、いわゆる「北方領土」返還交渉にアイヌ民族を主権者として加えるべきである。

さらに日本は沖縄の人々をふくめ、在日韓国人など、様々な人々からなる多民族国家であり、日本政府は多民族主義・多文化国家を基本とする社会を構築することを明確に示すべきである。

先住民族サミットアイヌモシリ2008
2008年7月4日決定


以上。
 原文は英語で意訳なので文責は小生にあります。
セックスレス と きれい好き 2008年07月02日

藤田紘一郎氏が週刊金曜日で「セックスレス」についての文章を書いている。

 氏は寄生虫研究者で著書も多く、私も尊敬している。と、いうのは私が最初に研究室という名のついた現場に入ったのは「医動物」であったからだ。氏は寄生虫の感染減少がアレルギーを引き起こしているという仮説をたてていて、それには説得力を感じるものの、以前の研究者の目的はその「撲滅」であったはずだから少々違和感は感じる。

 しかし研究室に入った25年ほど前ですら日本では感染はとても少なくなっていた。しかし海外には住血吸虫やフィラリアやトリパソノーマなどの重篤な感染はあり意義はけして小さくなかった。今後は日本本土でもマラリアの感染が予測されているからますます重視されるジャンルであると思う。

 さて。テーマは「セックスレス」である。
 日本家族計画協会は出生率の低下要因は「セックスレス」だと分析しているという。世界の年間平均セックス回数が103回で、日本では46回と世界最低(ちなみにトップはフランスの137回)
 そのデータと学生たちとの付き合いから藤田氏は「きれい社会」が影響しているのでは、と言う。

 私も生活の周辺にあふれる「除菌グッズ」などのナンセンスさや、脅迫観念の植え付けについて言及してきたし、その「きれい好き」が人の排外に結びついたり、「いじめ」のツールになる危険性も指摘してきたつもりだ。

 さらに藤田氏は「きれい好き行為」から出る内分泌かく乱物質にも言及している。

 脅迫資本主義(脅迫を資本に利益に結びつける行為)がこんな影響を与えているとは。便器に雑菌がいるのは当たり前なのにそれを喧伝する社会の異常性こそ問題にしなければならないと思う。その反面血液製剤などが感染しているという矛盾。

 ちゃんとしたことを、あたりまえの知識を得たいと思う。

備考:
 現代思想の先月号の「現代資本主義と 「美的/感性的」 な戦争:マウリツィオ・ラッツァラート」はたいへん示唆に富んだ論文で、広告そのものが、全く別の世界を展開していることがわかる。 

追伸 2014.6.19
 この「きれい好き志向」の危険性は『寄生虫なき病』モイセズ・ベラスケス・マノフ著の中でも重要なテーマになっている。つまりヒトが長い時間かけて作ってきた防禦システムの破壊になるということ。