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自らの文章のアーカイブと考えている

Angel Eyes2



あくる日の土曜日、早々に宿舎を出て大通りから地下鉄東西線に乗りバスセンターで降りた。本来なら若い人たちの行動につきあう予定だったのだが、あまりの暑さで脱落を決め込んだ。そして自分の使命は人と人を会わせることだけだと達観したからだ。その使命は昨日の段階で済んでいた。

バスセンター駅の9番出口を上がり、右へ曲がりすぐ右へ曲がるとそれはあった。今回のサッポロ行きの一番の目的であったAngel Eyes 2の案内板だった。なんとチェである。その案内板を右に曲がると店の入り口が見え、それが開いているため外にガンガン聞こえる。外見はプレハブの事務所。中に入ったら音の大きさと良さがすぐに伝わってきた。しかし周りを見回すと事務所である。

 スピーカーはJBLのD-130をフロントロード(エンクロージャーは4560)にし、スコーカーは376とアルティックホーン、トウィーターは2402(旧番075)そしてスピーカーの間にチェ!。アンプはアキュフェーズのC-230。本棚にはデザイン関係の本、デザイン事務所だったことがわかる。またその中に朝日ジャーナルが何年分かあった。また「囲碁いつでも打てます」のお知らせ。初体験の碁会所ジャズ喫茶。

しかし音はいい。tpやasのハイノートが抜けるように美しい。選曲はそれを強調するようにオリバー・ネルソンの「ザ・ブルーズ・アンド・ジ・アブストラクト・トゥルース」…エリック・ドルフィーのasがものすごい説得力を持って迫る。

 この店に来たいと思ったのはAngel Eyes という店名である。Angel Eyes はジャズのスタンダードで弾き語りの名手マット・デニスのペンになるものだが、私のとってのその曲はソニー・クリスのアルバム「サタディモーニング」の1曲目に象徴される。

 この店のこだわりは1アルバム1曲しかかけない。レコードとCDは1:4くらい。

 もうひとりの男性が入ってきたが、スタッフで客ひとりにスタッフ二人。つぎにかけたのがソニー・クリスの「サタディモーニング」だった。当然1曲目のAngel Eyes。クリスのアルトがとことん甘く切なく、思わず体全体が沈むようだった。その時突然として閃光のように気づいたのだ、今日が土曜でしかも午前中だということを!土曜の朝にAngel Eyes2で、「サタディモーニング」のAngel Eyesを聴いていたのである。大阪のジャズの店で、ジョン・コルトレーンのブルートレインを聴きながら、カクテルのブルートレインを飲んだ時と似ていると思った。(似てないか…)

その後かかったのは大友義雄の「ムーンレイ」(スリーブラインドマイス)。実にすばらしい。ローランド・カークのドミノで最高のフルートに触れたし、極めつけはフィル・ウッズの「アライブ・アンド・ウエル・イン・パリ」もう何も言えなかった。

 1アルバム1曲しかかけないため、なかなか席を立つことができず2時間半もいた。アルトを最も美しくそして爆発的に聴かせる店であり、本当の意味で人に勧めることのできる店である。札幌市中央区南1条東5丁目7-6
Bossa

会議に戻りそれが終わったのは11時近かった。
 若い人たちとの激しい(笑)議論に疲れ、飲みに行こうという誘いを断り、ススキノに行き宿舎のある狸小路に向かうと、なんとBossa(札幌市中央区南3条西4丁目シルバービル2F)の看板がある。ところが場所が違う。




 支店を出したのかと思いそれを確認するために入った。店は小さくなっていたが昨年の11月に移転したのだと言う。驚いたのはスピーカーでJBL・M9500がドーンと鎮座していた。とにかくその大きさに圧倒された。ただ音は小さいので良し悪しはわからなかった。(笑)
Groovy

 最初に行ったのは地下鉄東西線北24条駅を降りて裏手に入るところにあるGroovy(札幌市北区北24条西4丁目福住会館2F Tel. 011-756-1545)である。

 ネットで見た店内の写真にシビれた。明大前の「マイルス」にとても似ている。



ある会議の合間をぬってやって来たのだが中々見つからなかった。雨も降ってきた。するとレジーバードというジャズの店が開店前の準備をしていたので、中に入って聞いてみると姉妹店で、すぐ隣の2階だと言う。外に出てみると確かに隣の2階だったが、小さな看板と暗い階段で、なかなか気付きにくくなっている。

 階段を上がると木の扉があり、それがジャズの店だと知らなければ絶対に自分では開けないだろうドアを開けると写真で見たとおりの店内だった。この写真にシビれたのだ。初めてという気がせずごく自然にカウンターに座った。かかっていたレコードはジョニー・ホッジスの「ブルー・ホッジス」アルトの音が優しい。

 いつも書いていることだが、ジャズの店とは「一期一会」だし、ジャズだけで接したいので、事前情報も極力入らないようにする(だから住所だけで探すので苦労する)。当然店の人とはあまり話したくない。もともとジャズ喫茶の代名詞は「無愛想」であったはずだ。ところが最近は店が減ったこともあるし、店も客も高齢化したこともあり同病相哀れみで話すことが多い。それ自体は否定しないが、少々寂しい。

 実はこの店もそうなってしまった。私が場所を尋ねた姉妹店から連絡があり「下で場所をきいてきたお客さんですよね」ときかれさらに「どこから来ました?」となり会話モードに入ってしまった。しかしその会話は昔あったサッポロのジャズ喫茶「B♭」「アクト」の話や東京の「がらん」の話で興味深い話だった。なんでも「B♭」と「アクト」を閉める時、引き継がないかと言われたと言う。

 カウンターで隣に座った客からも話しかけられ、「楽しいジャズ談義」ではあった。

 ドルフィーの「ベルリンコンサート」がかかり、火の出るようなドルフィーのソロを聴いた後に席を立ち会議場へ戻った。