JAZZ in SAPPORO 2008.7.4-7.5 part4 | leraのブログ

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Angel Eyes2



あくる日の土曜日、早々に宿舎を出て大通りから地下鉄東西線に乗りバスセンターで降りた。本来なら若い人たちの行動につきあう予定だったのだが、あまりの暑さで脱落を決め込んだ。そして自分の使命は人と人を会わせることだけだと達観したからだ。その使命は昨日の段階で済んでいた。

バスセンター駅の9番出口を上がり、右へ曲がりすぐ右へ曲がるとそれはあった。今回のサッポロ行きの一番の目的であったAngel Eyes 2の案内板だった。なんとチェである。その案内板を右に曲がると店の入り口が見え、それが開いているため外にガンガン聞こえる。外見はプレハブの事務所。中に入ったら音の大きさと良さがすぐに伝わってきた。しかし周りを見回すと事務所である。

 スピーカーはJBLのD-130をフロントロード(エンクロージャーは4560)にし、スコーカーは376とアルティックホーン、トウィーターは2402(旧番075)そしてスピーカーの間にチェ!。アンプはアキュフェーズのC-230。本棚にはデザイン関係の本、デザイン事務所だったことがわかる。またその中に朝日ジャーナルが何年分かあった。また「囲碁いつでも打てます」のお知らせ。初体験の碁会所ジャズ喫茶。

しかし音はいい。tpやasのハイノートが抜けるように美しい。選曲はそれを強調するようにオリバー・ネルソンの「ザ・ブルーズ・アンド・ジ・アブストラクト・トゥルース」…エリック・ドルフィーのasがものすごい説得力を持って迫る。

 この店に来たいと思ったのはAngel Eyes という店名である。Angel Eyes はジャズのスタンダードで弾き語りの名手マット・デニスのペンになるものだが、私のとってのその曲はソニー・クリスのアルバム「サタディモーニング」の1曲目に象徴される。

 この店のこだわりは1アルバム1曲しかかけない。レコードとCDは1:4くらい。

 もうひとりの男性が入ってきたが、スタッフで客ひとりにスタッフ二人。つぎにかけたのがソニー・クリスの「サタディモーニング」だった。当然1曲目のAngel Eyes。クリスのアルトがとことん甘く切なく、思わず体全体が沈むようだった。その時突然として閃光のように気づいたのだ、今日が土曜でしかも午前中だということを!土曜の朝にAngel Eyes2で、「サタディモーニング」のAngel Eyesを聴いていたのである。大阪のジャズの店で、ジョン・コルトレーンのブルートレインを聴きながら、カクテルのブルートレインを飲んだ時と似ていると思った。(似てないか…)

その後かかったのは大友義雄の「ムーンレイ」(スリーブラインドマイス)。実にすばらしい。ローランド・カークのドミノで最高のフルートに触れたし、極めつけはフィル・ウッズの「アライブ・アンド・ウエル・イン・パリ」もう何も言えなかった。

 1アルバム1曲しかかけないため、なかなか席を立つことができず2時間半もいた。アルトを最も美しくそして爆発的に聴かせる店であり、本当の意味で人に勧めることのできる店である。札幌市中央区南1条東5丁目7-6