絶望の国日本…東浩紀 | leraのブログ

leraのブログ

自らの文章のアーカイブと考えている

絶望の国日本…東浩紀

 2014年11月2日の東京新聞「あの人に迫る」で哲学者の東浩紀が「絶望の国日本」と言っている。

 彼は福島第一原発観光地化計画を発表し、その刺激的な提案に対してあまり反応がなかた。そして「原発問題での関心は、ほとんどない」と言う。

「国民は原発問題を忘れたいと思っている。将来大きな禍根を残すだろう。この国には絶望した」と。

 さらに従軍慰安婦問題に対し「強制連行」や「慰安婦」の意味論から言葉の定義になり現実がすっかり見えなくなっていると指摘し「モノを残さないと修正主義者に負ける」と断じている。その例としてアウシュビッツのガス室をあげる。

 そして以下のように俯瞰する。
「2000年代から11年まで続いてきた一種の希望が崩れた。民主党の政権交代は失敗し、インターネットも大して社会を変えなかった。15年ほど続いた幻想がなくなり、自民党の一党支配になりネット文化が持っていた反権力や反体制というメンタリティーが骨抜きになった。多様な意見が受け入れられない社会の空気がとっても単調な時代。言論人が社会的な活動をするのが難しい」

 また、今の日本社会を異常事態と表現し、こう言う。
「原発事故は風化し、社会はそれをよしとしている。嫌韓本がベストセラーになり、ヘイトスピーチが出現し、いつからこんな国になったのかと思う」