嫌韓、反中?…相撲千穐楽
私のよく行く立ち呑み屋に「ヤマトヤ」という店がある。JR田町の三田口の地上出口を出た所だ。
ここに中国の若い女性が働いている。
彼女は、老人が来るととても親切で、女性のひとり客がくると必ず話しかけていて、その気配りに関心する。だから私は彼女を見ていることの方が多い。
私は相撲好きである。
普通の好きより、かなり好きである。
父と父の兄(伯父)が大学で相撲部だった。伯父は学徒で出征したくなくて同じ大学を二回行った人でしかも相撲部だった。
私の子どもの頃はどこでも相撲大会があり、父に技を教わった私は強かった。
しかし、それも小学校4年生まで。
それ以上は体の大きな子に敵わなくなった。
私は時間が許せば、相撲の千穐楽は「ヤマトヤ」で見るようにしている。
スポーツバーのように、不特定多数の人が相撲の一番一番に息を殺すという雰囲気が好きだからだ。
今日の千穐楽、逸ノ城が2敗で支度部屋で待っていて、本割は白鵬と鶴竜である。
立ち合いから鶴竜に上手を許さない相撲から、完璧というかたちで白鵬が勝った。
店の中で拍手が起こった。
拍手は私にとっては初めての経験である。
私も拍手した。
白鵬と同じ時代に生きているという幸福を噛みしめて…
嫌韓、反中というのは国家間のドグマに捉われているのではないか?
人は会ってみて初めて付き合いやすい人と、そうではない人に別れる。
ところが付き合いにくい人の場合も、何かがあると変わる場合がある。
なぜならその人のことなど分らないからだ。
否、自分のことだって分らない。
だから嫌韓、反中という人たちは自分を確固たるものとして知っているはずだ。
そっちの方が不気味だ。