映画『そこのみにて光輝く』
求めているものは家族。
だが、その家族が何だか分からない…
弟は職に就いて両親や姉を喜ばせたいと思う。
するとそれが、喜んでいる者たちが、家族に見えるかもしれないと思っているようだ。
男は忌避していた仕事に戻ろうとする。
それは家族を持ちたいと思ったからだ。
男に熱心に職に戻ることを勧める親方は家族など無いと言う。
姉は家のために稼ごうとする。
週三日はイカをさばいて塩辛をつくり、その他は売春をして。
家には生活費が必要だからだ。
それが家族のためなのかどうかは分からない。
断ち切れない縁としての家だ。
もう絶望することも忘れた彼らに縁ができる。
その縁は悲しいことに夢を見させようとする。
やり直したり、切り替えたりすることができると思わせる夢だ。
弟は姉の体を買う男性を傷つける。
その男性には家族があるからだ…
監督:呉美保