映画『そこのみにて光輝く』 | leraのブログ

leraのブログ

自らの文章のアーカイブと考えている

映画『そこのみにて光輝く』

 求めているものは家族。
 だが、その家族が何だか分からない…

 弟は職に就いて両親や姉を喜ばせたいと思う。
 するとそれが、喜んでいる者たちが、家族に見えるかもしれないと思っているようだ。

 男は忌避していた仕事に戻ろうとする。
 それは家族を持ちたいと思ったからだ。
 男に熱心に職に戻ることを勧める親方は家族など無いと言う。

 姉は家のために稼ごうとする。
 週三日はイカをさばいて塩辛をつくり、その他は売春をして。
 家には生活費が必要だからだ。

 それが家族のためなのかどうかは分からない。
 断ち切れない縁としての家だ。
 もう絶望することも忘れた彼らに縁ができる。

 その縁は悲しいことに夢を見させようとする。
 やり直したり、切り替えたりすることができると思わせる夢だ。

 弟は姉の体を買う男性を傷つける。
 その男性には家族があるからだ…

監督:呉美保