燗酒屋通信 盛夏 2014.8.1
最近は八朔と言わなくなった。
子どもの時は「八朔」「重陽の節句」とよく周りで言っていた。
また職人の多い町だったので「ふいご祭り」も盛んだった。
実は三回目の正直だった。
10日あまりの間に二回行き、満席で入れなかった。
10人も入れないからということもあるが、自分の好きな店が支持されるということは悪くない。
少なくとも店の存続の保証になるからだ。
ただ入れないというのは寂しい。
いつも楽しみな「おとうし」は「焼ピーマンとしめじの煮びたし」
ビールに合う。
そこで考えた。
「おしたし」と言うが「煮したし」あるいは「煮じたし」とは言わず「煮びたし」と言う。だから本来は「おしたし」ではなく「おひたし」なのかもしれない。
だから本来は「お浸し」と書くのかもしれない。
ここでの注文には流儀がある。
まず食したいものをキープする。
なぜなら絶対個数が少ない為、なくなってしまうからだ。
実は昨日も、もっとも食したかった「活ほや酢」はすでになかった。
そこで「小肌酢しめ」をキープ。
すると隣の女性(よくここで会う)が「あたしも便乗」と言った。
するとその隣の男性(よくここで会う)も「あ、便乗」と言ったら「ごめん、半人前しかないから他のものと合わせる」となった。
つまり私はラスト2.5で、女性はラスト1.5で、男性は0.5だったということ。
この小肌があまりに美味。
大振りで、身が厚く、脂が乗っている。それを指摘すると、相模湾産だと言う。相模湾産は初めてだが、自分で食べていいと思って仕入れたという。
酒は山形東田川郡のにごり純米「鯉川」の冷蔵。鯉川は好きな銘柄だが、にごりは初めて。夏向きの爽やかな味。実はこれもラストワン。私のグラスに注いだ後の残りも貰えた。
次に「太刀魚と豆腐のトマトあんかけ」
私は猫舌なのであんかけ類は不得意なのだが、太刀魚と豆腐とトマトに強く惹かれた。
これがまたたいへん美味。
酒は山形鶴岡の「大山」の冷蔵。香り高い。
さっき小肌を0.5人前しか得られなかった男性も便乗。
最後に白鷹(本醸造)の燗。
また、最近は「散歩」が流行っている。
お客さんの出入りが交差する時「ちょっと五分散歩してきて」と言われる。
私がいた時に二人がそう言われ、本当に散歩してから来た。
ほやは月曜日に入るというので、月曜日に行きます。

