星陵フィルは最低でも一年に一回は聞いている。
逆に日比谷高校管弦楽団の演奏を聴く事は減っている。
オケメンバーを見たが、もうダイレクトに知っている人はいない。間接的に知っている人が何人かいるだけだ。
指揮は常任(?)の今井治人氏。
一曲目はリストの『ハンガリー狂詩曲第2番』
ハンガリーはアジア人のマジャール人が拓いた地域であるため、異国情緒がテンポやリズムに過度に組み込まれていて面白い。リストの曲想の豊かさを感じる。
ハンガリーという国家も二重帝国に一員であったし、枢軸国でもあったという複雑な状況が曲を聴く者の胸に到来するのかもしれない。またロマ(ジプシーバイオリンなど)のイメージも湧くので、聴き手も本当に楽しめると思う。
映画の「ハンガリアン」を見たくなる。
本当にテンポの変転にリストの天才性を見る。
二曲目は吹奏楽でも演奏され、コンクールでもよく聴かれる曲。
コダーイの『ハンガリー民謡孔雀』による変奏曲。
プログラムの解説でいくと「オスマン帝国からの解放を願う民謡に基づき、ファシストに対する抵抗の楽曲とも言われた」となっている。
民謡の歌詞はこうである。
飛べよ孔雀、牢獄の上に
哀れな囚人たちを、解放するために
孔雀は飛んだ、牢獄の上に
だが、囚人たちは、解放されなかった
孔雀は飛んだ、牢獄の上に
哀れな囚人たちを、解放するために
Clとoboeのデュオで始まり、後半はclとflのパッセージがあり、次にflのソロ。エンディングはtimpがとてもよかった。
ものすごく豊かな曲想。
最終曲はブラームスの4番。
ブラームスはロマン派最後の人というイメージがある。
ブラームスを最初に意識したのは、ルイ・マル監督の映画『恋人たち』である。(同監督の作品で最も好きなのは『鬼火』)
ところが映画は曲のいい部分だけを使うから、映画の方がいいという場合も少なくない。Cl,fl,timpがよかった。Tbも今日一番の出来だった。
第二楽章で言われる「フリギア旋法」はいつも分らない。
ハンガリー狂詩曲のイメージがずっと残ってしまった。
2014年7月21日 紀尾井ホール
プログラムの写真がいつもいい。OBが取ったもの。
