阪田三吉翁から見る都市論としての大阪論 2008年06月19日
現代思想で4月から始まった連載「王将 阪田三吉と「ディープサウス」の誕生」(酒井隆史)が都市論として面白いと書いた。6月号の第三回では大阪論が興味を引いた。
大阪は
「国内外からの移民からなるモザイク都市」でありながら意識上では「土着性」による支配的な大阪についての語りによってその事態が消されがちなギャップ」
このことは
「東京ヘの対抗的な大阪」という構図が「大阪を都市性によって競わせているのではないと示唆している」
「中心的な東京に対してむしろ大阪を地方性によって対抗させる」ところにある。
「大阪はその文化を大阪という地域とその中の人間という地方性の枠でしか捉えない事により、自らの中央性をあいまいにしてきた」(この部分は「南大阪流民の論理」よりの孫引き)
これらの言説は、阪田三吉翁が実は大阪においても「外部」の人間である、という前提があって初めて論となる言説である。