松任谷由実、明日のジョー、Q 過去ログ転載 | leraのブログ

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松任谷由実、明日のジョー、Q 2008年05月12日



2008年4月3日から弥生美術館で「生誕100年 山川惣治展」が開かれていて、昨日はご親族や関係者のギャラリートークがあったので行ってきた。

 山川惣治については知る人と知らない人の差は激しいと思う。少年王者、少年タイガー、少年ケニヤで、絵物語という分野を確立した人である。(もちろん絵物語はそれ以前からあった)

 私が山川惣治のファンであるか?と聞かれると必ずしもそうではない。
 では、なぜギャラリートークに行ったか?というとボクシングである。

 山川惣治は少年期に深川の製版会社に勤めていたが、その時の同僚で親友だった人が木村久五朗である。木村久五郎はボクシングをやっており、そののちアメリカに渡りノックアウトQというニックネームがつき人気を博した。マジソンスクウェアガーデンのリングに乗った最初の日本国籍の人かもしれない。また帝拳ジムの草創に関わった人でもある。

 山川惣治は彼との交遊を自伝的な作品「ノックアウトQ」という作品で表現した。それは青春と夢を語る作品で、内容的にも評価が高い。
 その作品を読んで感銘を受けた梶原一騎が構想したのが「明日のジョー」である。

 イベントでは、山川惣治のご親族やお手伝いしていた人が来て話をした。そして木村久五朗の甥ごさんが花巻から来て話をした。惣治と同様木村久五朗も生誕100年で、明日のジョーのモデルということから、花巻でもイベントが開かれるということであった。

 さて、なぜタイトルに松任谷由実とあるのか?
 敗戦後、少年タイガー等で財を成した山川惣治は新宿に豪邸を建てるが、自ら出版した雑誌「ワイルド」が失敗し豪邸を売却する。そののち移り住んだのが横浜山手のドルフィンであり、家族でレストランを経営していた。 
 ドルフィンは松任谷(荒井)由実の「海を見ていた午後」に出てくる。

 山川惣治のご親族によると松任谷由実はよく店に来て、店でコーヒーを飲みながらスケッチをしていた惣治と話もしていたと言う。ただ松任谷由実がその人を山川惣治だと認識していたかどうかは分からないとのことだった。

 蛇足ながら山川惣治が昭和ひとけたの時に作った紙芝居の悪役に「ブラックデビル」というキャラクターがいるのだが、アメリカンコミックのバットマンにそっくりなのだ。ウリふたつ。どっちが先だろう…