『モテキ』はテレビドラマ(テレビ東京)を途中から観て、すぐ没入し(ハマる)テレビ放送が終わってからネットなどで全話を細部の確認など含めて5回ほど観ている。これは森山未來と中根仁と音楽がなすコラボレーションだが、「土井亜紀」や「中柴いつか」にもシンクロニシティがあり、イースタン・ユースを聴いたり、映画『打ち上げ花火…』を観なおしたりしたほどだ。
音楽に関しても関連のCDは全部聴き、歌詞カードで歌詞も確認した。さすが撮影現場には行かなかったが銚子電鉄には乗ってもいいと思っていた。
このドラマの良さを説明することは困難で、一義的には「性衝動に懊悩する心優しい青年の迷い」への既視感だ。性衝動を制御することは自分をも大事にすることだというメッセージもあると思う。
二義的には自分がかつて見知っていた女性たちとの「関係性」の反芻を迫られるある種のノスタルジーかも知れない。好きになったり、好かれたりした女性たちとどんな関係だったのか?どうすべきだったのか?の「けして取り返しのつかない」過去に対する事後考察と愛おしさだと思う。
映画はテレビドラマの後日談となっている。
時間的な制約もあるだろうし、スポンサード介入の問題もあるだろうが、描き方はやや急ぎすぎだ。仲里依沙と真木よう子は添えもので、いなくても構わない。またラストは脚本で悩んだ末のラストだろう。
すでにテレビドラマを知っているので、映画単独の評価はできないがけして悪くは無い。楽しんで観ることができた。やはりロケ場所も含めて「森山未來・中根仁ワールド」だと思う。
ただ音楽に関してはかなり後退した印象を持った。資本としがらみだと思うが…