でかんしょ | leraのブログ

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自らの文章のアーカイブと考えている

私は店を嗅覚で見つけ出してきた。無論失敗もあり、その失敗もまた楽しいと言ってきた。今日山の手線のある駅で夕方だったので、店を探した。その時、なぜか「Eastern Youth」の『男子畢生危機一髪』が頭を占めていた。


 数多(あまた)の、溜息が


 季節を飲みこむので


 私は思わず目を伏せる


 現れて消えてゆく


 夏の雲、冬の朝焼け


 走って、走って、走り続ける!


 月光と太陽を駆け抜ける!


 店構えでひとつの店を見つけた。「毎朝朝一番で芝浦に仕入れに行っています」というキャッチにも誘惑された。煮込みと串焼きを食した。軟骨は輪、たたき、ちょうちょの三種類があるというので三種類食べてみた。また試金石であるレバーもタレで食べてみた。フツーだった。ま、1本110円という価格を考えればその判断は酷かもしれない。但し、生ビールが580円で、瓶ビールが600円という設定はやや説得力を欠く。


 その店を見つける前に敬遠したチェーン店のような「立呑み屋」に入った。

 「でかんしょ」という店だ。でかんしょと言えばデカルト、カント、ショーペンハウエルであるはずだ。

 ここが思いのほかいい店だった。チューハイが150円だし、スタッフは中国の人で私の年代にはとても優しい。不思議なことに「チューハイ」と「チュウハイボール」とある。「チュウハイボール」は地ウイスキーがベースのようだった。


 チケットを1000円分買うと1100円分ある。人々は皆静かに呑んでいる。いい店だ。何回か通ってから結論を出そう。