思えば良い時代に生まれ育ったものです。いえ、視野が狭くておめでたいだけだったのかもしれません。小学生のときに『ベトナムのダーちゃん』を読んで以来反戦思想を持っていましたが、世界のどこかで戦争は起きていても日本に住む自分が戦争に巻き込まれることはないと思い込んでいました。


 生きているうちに戦争を体験することになるかもしれないと恐怖を覚えたのは2014年、集団的自衛権行使容認のため憲法解釈の変更が閣議決定されたときでした。


 このままズルズルと憲法改悪されてしまえば日本はいつでも戦争できる国になってしまいます。


 「愛国心」を標榜する方々はそれが普通だと、自国を守る軍隊を持つことは当たり前のことだとおっしゃいますが、わざわざ憲法を変えなくてもすでに日本には自衛隊があり世界第7位ほどの軍事力を有しています。抑止力ならばそれで充分のはずです。


 もっとも、戦争は自然に起きるものではなく、勝手な理由で戦争したい人たちが故意に起こすものですから、やめようと思えばやめられます。そんなもののために無駄に税金が使われたり、あまつさえ命を奪われたりしてしまうのは本当に勘弁してもらいたい。


 しかし日本は敗戦以来実質的にアメリカの属国のままですから、いくら日本の政府に訴えたところで意味はないようです。10万人以上の人が国会議事堂を取り囲んでも何も変わりませんでした。100万人なら何か変わったのか、1000万人なら良かったのか、私にはわかりません。


 誰かの儲けのための戦争に加えて、今度は感染症とワクチンという武器まで現れました。


 誰が見つけたのか作ったのか知りませんが、新しいウイルスを世界的に流行させてワクチンを接種させれば莫大な儲けになり、そのつもりがあれば大勢の命を奪うこともできるわけです。


 人類はどこで間違えたのでしょうね?どうして自分たちの利権のためには他人の命など何の価値もないものと考える人々に支配されてしまったのでしょう?


 意味のない戦争で死ぬのもプログラムされた疾病で殺されるのもどちらも御免ですが、では私たちは何をすればいいのでしょう?


 考えると憂鬱になりますが、それでも今は生きていてこれからも生きていくつもりなので、明日また仕事に行き、食事をし、好きなことを楽しもうと思います。