昨日、大谷翔平選手が日本の全小学校に贈ったグローブ3個が、児童1名の離島の小学校にも届いたとのニュースを見ました。


 その児童は早速先生とキャッチボールをしたそうで、今後は隣接する中学校の生徒と一緒に使うそうです。


 この大谷選手のプロジェクトには10億円以上がかかっているそうですが、何しろ1000億円以上で契約する傑出した野球選手ですから、ご本人は金銭的なことは気にしていないでしょう。


 自分が大好きな野球をたくさんの子どもたちにも経験して好きになってもらいたい、ただそれだけの気持ちからなのだと思います。その想いも素敵ですが、高額所得者のお金の使いかたとしても大変素晴らしい。


 比べるのも大谷さんに申し訳ないですが、かたや裏金作りに精を出す日本の政治家の皆さんは、自分たちのしていることをどう思っているのでしょう?


 百歩譲って、裏金を使って当選して国民のために粉骨砕身して働き、役に立ってくれるのなら…と思わなくもないですが、如何せん国会議員の数が多すぎて誰がどう働いているのか把握できませんし、実感として日本の国が以前より良くなっているとはまったく感じられません。


 元より、私にはどうしても選挙に多額のお金が必要だという「政治家の常識」が理解できません。


 立候補するための供託金やら選挙事務所の運営費など、すでに議員をしている人にとってはたいしたことのない額でしょう。


 5年ほど地方議員の手伝いをしていたことがありますが、本当にこの人を当選させたい、自分たちの代表として頑張ってもらいたいと思える候補者のためなら、無償で働く支援者が集まり、寄付金も自然と集まります。


 つまるところ、政治にかかるお金というのは「票を買うため」のものなのでしょうか?


 別にこんなヤツが当選しようが落選しようがかまわないが、お金をもらえるなら投票してやろうという有権者がいるということでしょうか?


 確かに、票を買うために資金を使いましたとは口が裂けても言えませんから、帳簿上には記載されない裏金を使うしかないわけですね。


 そう考えると、そんな金を渡すほうも情けないですが、お金をもらって投票するほうもとんでもなく卑怯な愚か者としか言えません。


 いずれにしても、裏金を使って票を買わなければ当選できないような力の無い立候補者は、国民の役には立ちません。そんな役立たずが多い自民党が与党なのですから、日本が良くなるはずがないのです。


 まあ、とにかくお金は大谷さんのように有効に使いたいものですね。