おがわ温泉で気持ちよく寝ころび湯を楽しんでいたとき、突然爆音がしてジェット戦闘機が頭上を通過していきました。


 帰り道、小川町駅まで歩いているときにも、ずいぶん長い時間音がしているなぁとキョロキョロしてみたら、かなり高い上空を大型輸送機が飛んでいました。


 歩いている時に頭上を軍用機が通過するのは日常茶飯事です。私の住んでいるところは横田基地の航路になっていますから。


 先月訪れた宮沢湖温泉でも軍用機が通過していきました。のんびり露天風呂につかってながめるその空は日本のものではありません。静岡県から神奈川県、東京都、埼玉県、群馬県、長野県、新潟県にかけての広い地域が横田空域になっており、米軍の管制下にあります。


 つい何日か前、鹿児島県の屋久島沖で横田基地所属のオスプレイが墜落しました。もしかしたら私の頭上を何度も飛んでいたオスプレイだったかもしれません。


 最近は少なくなったように思いますが、数年前まではオスプレイがかなり低空飛行しているところに遭遇しました。普通のヘリコプターや飛行機と比べてオスプレイは音が特殊なのですぐにわかります。


 一度だけ、本当に怖い思いをしたことがあります。夜の9時頃、まるで墜落でもしてくるのではと思うほどのバリバリという爆音が聞こえ、慌てて外に出てみましたが、機体は視認することができませんでした。ただ、あの重い音はオスプレイで間違いないと感じました。


 同様に山口県にある岩国基地周辺には岩国空域があります。この空域のせいで、羽田などから飛ぶ民間機が大分空港に着陸するのは難しいのだと聞いたことがあります。


 嘉手納基地周辺の米軍管制区域はだいぶ返還されたようですが、沖縄県にはあちらこちらに米軍の訓練空域があり、地上の基地だけでなく空もほとんど米軍の管理下にあると言えます。


 民間旅客機が飛んでいても特に感じることはありませんが、軍用機を見ると恐怖を覚えてしまいます。戦時中、戦闘機に追いかけられたことがあると母から何度も聞かされたせいかもしれません。


 せめて露天風呂でリフレッシュしているときくらいは軍用機に邪魔されたくないのですが、日米地位協定がある限り無理でしょうか。まあ、自衛隊機の可能性もありますが、どちらにしてもあの恐怖の爆音は気分が滅入ります。