日本選手権競輪 四日目 | 車券三点勝負

車券三点勝負

1レースにつき買い目は三点まで。
的中したら祝福を。
外れ続けたら冷笑を。

穴車券とは何でしょう。

こう問われると多くの人は「高配当が穴」と答えるでしょう。ある意味それは正しい。
では、何倍以上が穴車券でしょうか。
こう問われると、20倍以上、50倍以上、それとも100倍以上、答えは人それぞれ。

少し違った見方として、穴とは「想定外」を指すという考えもあります。

過去にたし算と引き算という記事で書いたように、私は予想をするとき、まず想定できる全ての展開と着順を挙げます。展開は6,7通り、着順は50点ほど。
そこから可能性を消しながら三点まで絞り込む作業をします。

私にとって穴とは、この最初に挙げた全展開、全着順に含まれない想定外の結果を指します。
つまり「予想網に穴が空いた」ので穴。それ以外は単なる「想定内の高配当」です。

何が言いたいかというと、三日目も想定外の穴が多かったということ。
例えば8R。渡部幸があんな失格覚悟の共倒れ大振りするなんて、発走前にどう予見しろと。未熟者な私には難しいです。

同じハズレでも、最初に想定していたけど絞って消した、というハズし方をしたいものです。


さて、三日目に行われた二次予選5個レースの3着選手は以下のとおり。

清水 特選4着 競走得点119.30

守澤 特選8着 競走得点116.50
新山 特選9着 競走得点113.04

山崎芳 一次予選1着 競走得点109.12

雨谷 一次予選1着 競走得点108.90


3着選手は、各々の成績を比べて上位4人までが準決勝に進めますが、既に特選スタート組が3人もいるので雨谷は落選決定。


今日の二次予選にも特選スタート組が5人いるので、山崎芳や新山は落選の可能性がありそうです。


3R 一般(2)

周回 ①⑤⑧ ②⑦ ③⑥ ⑨④

一般(2)は全員が帰郷。そんなレースでは何をモチベーションに走るのか。賞金は1着と中間着で10万しか差がないので、G1設定の競走得点を目当てに上位着を目指すのだろう。

となると、1班の点数を十分持っている①福永⑤稲垣より、104点の②坂本貴⑦近藤保あたりが貪欲かもしれない。

初手枠なりから、打鐘で②坂本貴が先頭に出るが、上位着を取りたい②坂本貴は踏まず、叩いてくる①福永を迎え入れる。

ペースで駆ける①福永と最終バック4番手捲りの②坂本貴。モチベの差で②坂本貴が踏み勝つ。

2-7-345

➜ 1-3-5 3連単14,330円 (ToT)

いちばん点数ある①福永がいちばん頑張って逃げ切り1着。


4R 一般(2)

周回 ⑨①⑥ ⑦②④ ③⑤⑧

⑦取鳥②阿竹が格上だが、104点の③松岡辰や⑨橋本優の方がモチベ高いのだろうか。

初手枠なりから⑦取鳥が押さえ先行の形になるが、最終ホームで⑨橋本優が猛チャージにでるだろう。両者のモガキ合いが長引き、③松岡辰が一発決めるチャンスがありそう。

⑤瓜生はあえて差さず流れ込み。103点の④高原が必死のイン突き。

3-5-249

➜ 2-5-7 3連単4,310円 (ToT)

ここも点数ある②阿竹と⑦取鳥のワンスリー。


5R 特一般

周回 ⑨② ⑤⑦③ ①⑥ ⑧④

特一般からは4着以上で最終日選抜、5着以下で五日目一般。大きな着は避けたいレース。

ライン先頭の全員が長い距離を踏めるが、2車で後ろが頼りない①島川や、二日続けて逃げて上位着がない⑨北津留は今日は捲り寄りの組み立てか。また、外枠の⑧大石も逃げる展開を作りにくい。となれば、3車の⑤吉田有しか逃げる選手はいない。

そして、その4番手を取れるのは、展開的にも内枠の①島川。バックから一発決めて一勝め。2着は先行番手から抜け出す⑦佐藤友。

1-7-389

➜ 2-7-9 3連単7,340円 (ToT)

①島川は4番手に降りてきた⑧大石と絡んでしまって終了。


6R 特一般

周回 ⑨②⑦ ⑤①⑥ ④③⑧

ライン先頭の全員がバック二桁という激戦模様。

まず、二段駆け体勢の⑤志田①皿屋は内枠をどう活かすか。初手前受けから突っ張りでは、捲り強い⑨伊藤颯を4番手に置くことになる。それより④野口を叩いて逃げる方が形がいい。となれば初手中団を選択するだろう。

その中部の思惑どおりに展開すれば、⑨伊藤颯の7番手捲りに合わせて①皿屋⑥坂口で縦に抜け出す。

あるいは④野口の抵抗が長引くなら、隊列短いうちに⑨伊藤颯が早捲り。スピードに乗った3番手⑦柏野の中割り突き抜けまでありそう。

1-6-37, 7-2-9

➜ 1-5-6 3連単3,010円 (ToT)

④野口と⑨伊藤颯のモガキ合いを⑤志田が捲る展開が正解だったか。好調⑨伊藤颯を突っ張りきった④野口は見事。







7R 選抜(1)

周回 ⑧①⑦ ⑨② ⑤ ④③⑥

⑧橋本瑠の逃げvs⑨山田久の捲り。素直にその展開になれば分かりやすいが、九州勢や単騎⑤岡村潤の台頭はあるか。

例えば④松本秀が打鐘カマシの大駆けに出れば③園田の抜け出しもあるが、⑧橋本瑠が前受けから突っ張り先行なら、その紛れもない。

29-29-1, 1-2-7

➜ 3-9-2 3連単18,650円 (ToT)

①宿口ぃーーーーー!怒

こんな下らない結末になった全ての戦犯は①宿口。前走が良かったので信用してみればこれだ。やはり信用すべき選手じゃかなった。


8R 選抜(1)

周回 ⑨③④ ⑥⑤① ②⑧⑦

徹底先行不在。しかし、昨日のレースで大きい競走で結果を出した⑨佐々木悠。再度の先行勝負を期待したい。番手から③長島が抜け出し連勝。

ただ、②佐々木豪の捲りが迫れば、③長島は早めの縦で⑨佐々木悠を残せない。その動きで空いたインコースに⑤永澤や⑦橋本強が突っ込んでくる。

3-4-579

➜ 3-6-5 3連単20,110円 (ToT)

昨日は打鐘から駆けた⑨佐々木悠だったが、今日はホーム手前からのカマシなのか。そのダッシュで3番手の④佐藤礼を置き去りにしてしまった。それにしても、⑥佐藤一伸は連日いい動き。


9R 二次予選

実力伯仲な激戦。戦法の幅が広い選手が多く、展開予想も絞りにくい。

ほぼ2着権利だが、特選8着の①嘉永と特選7着の⑦山田庸は3着でも勝ち上がれる。

それなら①嘉永は先行もありだが脚質的にどうか。2着権利でも思いきった競走ができるのは②森田。初日に失敗レースの⑧高橋晋は地元でも割り引く。

初手は枠なりか南関が前。赤板から順に動くが、仕掛けどころは遅い。②森田は打鐘ではまだ行かず、最終ホーム手前からカマシていく。
ここで後方に置かれた①嘉永も構えず仕掛ける。
両者のスピード戦はほぼ互角。最終バックで①嘉永が踏み勝つが、そのとき既に、脚をためていた⑨岩本が懇親の捲りを打っている。
南関の一発ワンツー。連下候補は、切り替え外踏む⑤山田庸、最終4コーナーでがら空きになりそうなインコースを突き抜ける④神山拓。
 79-79-5, 9-7-4
➜ 9-3-6 3連単111,060円 (ToT)
展開はやはり②森田と①嘉永の踏み合いになったが、⑨岩本がイン捲りの形になって⑦小原太が離れてしまった。


10R 二次予選

⑥飯野が⑤佐藤慎につけず単騎なのは、別地区の①北井とは連携しないという拘りなのか、それとも①北井⑤佐藤慎の3番手からでは2着以上のチャンスがないとみてのことか。
特選で中間着の①北井は3着でも勝ち上がれる。3車なら前受けから赤板突っ張りで問題ないが、2車では躊躇しそう。
初手で①北井が前を取らないとなると、次のS取り権②浅井だが、おそらく②浅井もとらない。なぜなら、2車の①北井が逃げたときの3番手を⑨寺崎が追う形が理想的だから。押し出される形で③河端が前受けになる。
後ろ攻めから打鐘で先頭にでた⑨寺崎は、①北井が早めに来れば迎え入れて3番手、①北井が遅ければ突っ張る構え。
3着でよしの①北井は、捲り不発のリスクを避けて最終ホームで出切る仕掛け。思惑どおり⑨寺崎は3番手。このとき同時に③河端も追い上げてくるが、①北井のカカリ良く外並走で不発。
この形ならゴール前は①⑤⑨②に絞られる。最終3コーナーで⑨寺崎が外を上がり、⑤佐藤慎が張りにいく隙に②浅井がインを突く。
直線では内から①北井②浅井⑤佐藤慎⑨寺崎で横一線。最短距離を突き抜ける②浅井のアタマに期待。
2-15-15, 2-9-5
➜ 2-9-3 3連単11,300円 (ToT)
最終4コーナーまでは①⑤⑨②の並びだったけど①北井の駆けた距離が予想より長すぎた。2-9-流しが正解だったか。


11R ゴールデンレーサー賞

周回 ①⑦⑥ ⑨③②④ ⑧⑤
関東と近畿の4対4合戦、と思いきや近畿は二手に分かれた。
まず、このメンバーとライン構成では、近畿による関東分断が自然な流れになる。つまり①古性が③坂井に競りかける展開。そうなれば①古性なら確実に⑨眞杉の番手を奪取できる。

ところが、ここは全員が準決勝のオープン戦。とにかく落車失格だけは避けて、無事に走り終えればそれでよし。

万が一の③坂井の落車で失格となるリスクを承知で①古性は競りかけるのか、それともリスクを避けて縦勝負一本でいくのか。
おそらく後者とみる。なぜならインタビューで「ナショナルの練習に参加して云々」と言っていたから。きっと縦脚に磨きをかける方針なんだろうと。
①古性の分断がないなら、⑨眞杉の逃げいち4車で二段駆けまである関東が優位。③坂井②平原のワンツー。
3-2-149
➜ 3-1-7 3連単8,910円 (ToT)
ほぼシナリオどおりの展開だが、①古性がインを辿って④武藤龍を退かし、②平原を退かし、しかし③坂井には追いつけずという結末。



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