ギャンブルジャンキーの心理 | 車券三点勝負

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大谷選手の通訳である水原氏がロサンゼルスのノミ屋で借金作って大谷選手の金を使い込んだ事件。


当初は大谷選手まで賭博に関わっているかの様な憶測も飛び交っていたようですが、その後、大谷自身が肉声で真相を語ったことにより、水原氏だけの「過ち」であることが明らかになりました。


もちろん大谷選手が違法行為などあり得ないと誰もが信じていたわけですが、それが明白になり、ひと安心といったところでしょう。


それでも、売名活動旺盛な一部のジャーナリストや著名人などは、まだ大谷の声明発表について「疑問が残る」などと不満を表しています。

いい加減にしろと言いたい。


これは疑問が残るではなく「大スターの大谷が犯罪者であってほしい。なのに望んだ内容と違う潔白声明だったので不満だ」という子供みたいなコメントです。


そういう子供コメントで最も多いのがこれ。

「水原がどうやって大谷の口座から送金できたのか。やっぱり大谷本人が送金したのでは」


ここまでなら、まだ自分の幼稚な感想を晒しているだけですが、中には

「水原がどうやって大谷の口座から送金できたのか、その方法を大谷は説明すべきだ」

という大間違いコメントをぶち上げてしまう人までいます。


それは加害者の水原氏が答えるべきことでしょう。大谷選手に見解を求めるのはおかど違い。


例えば、家に泥棒に入られた被害者に対して

「泥棒はどうやってあなたの家に侵入したのですか? 答えられない? なら、あなたも共犯です」

と言っているのと同じ。


こんな稚拙なコメントを恥ずかしげもなく世界に発信してしまう人をみると、ジャーナリストや著名人って誰でもなれる職業なんだなと心から思います。







次に多いコメントは

「水原は、最初は大谷に借金を肩代わりしてもらったと言っていたのに、次の日には大谷は何も知らないと証言を変えた。あやしい」

水原氏の言動が不自然だ、何か裏があるのでは、という意見。


これは、一般的にはそう思われても仕方ないかもしれませんが、私から見れば何ら不思議でも不自然でもありません。


なぜなら、ギャンブルジャンキーは例外なく嘘つきだからです。


それこそ息をするように嘘を言い続けます。

そもそも嘘をついているという自覚さえありません。


これは私自身の実体験なので断言できます。


以前にもブログで少し触れましたが、私には若い頃にギャンブルに嵌って破滅寸前までいった黒歴史があります。


ギャンブルの負け金が自分の収入の範囲内ならまだ大丈夫。しかし、私はそれを超えて多額の借金をしました。

そういう人間の心理には良識や一般常識が存在しなくなります。


ギャンブルジャンキーの心理その1

格好をつけたがる。虚勢を張る。

ギャンブルをやる人の多くは見栄っ張りです。勝ったときは派手にアピールしますが、負けたときは、その事実をひた隠しにします。絶対に外に漏らそうとしません。

だから、どんなに酷い借金があっても、表向きは健全で余裕のある生活を送っている様に装います。


ギャンブルジャンキーの心理その2

都合の悪いことから目を逸らす。

その日その時を凌げればいい。一年先がどうなるかなんて考えません。

だから面倒なことや都合の悪いことが起こりそうになると、それを回避するための嘘を平気で言います。たとえ明日にはバレる嘘であっても今日を凌げればいいと考えます。


ギャンブルジャンキーの心理その3

賭博の負けは賭博で返そうとする。

ギャンブルで負けた借金はギャンブルで勝って返そうとします。コツコツ働いて少しずつ返そうなどと1ミリも考えません。

いくら負けても勝てば返せる。だから人の金を使い込んでも、いずれ勝って返せば何の問題もない。今は無断で借りているだけ。



いま振り返ってみると、あの頃の私は本当にこんな心理状態でした。(ただし、盗みはしてません。念のため)親を泣かせ友人に不義理を重ね、心底恥ずかしい青年時代でした。


それでも何とか生活を立て直し、今では家庭を持ち正直な働き者と言われ、小遣い銭の範囲で競輪を楽しんでいる、どこにでもいる初老です。


何が言いたいかというと、

周囲の支えと努力があればギャンブル沼から抜け出すことは可能ということ。そして、ギャンブルはくれぐれも収入の範囲内でということ。

借金をした瞬間に心から良識が消え去ります。ご注意を。