3月8日(金)、山形市の七日町にある「赤鬼」へ、数十年ぶりに伺った。


創業以来90年になるという「赤鬼」


この日、ムービーオンで、5月24日公開予定の「帰ってきた あぶない刑事」のマスコミ向け試写会を行った後、午後9時過ぎに20周年記念を迎えるお店にお祝いに伺う。


翌日は、山形ワイヴァンズのホーム戦と、ムービーオンでの舞台挨拶があり、まだ詰めなければならない打ち合わせが残っていた。


スタッフの渡辺、武田両氏と、昔、映画館のシネマ旭があった角を南に曲がり、打ち合わせ場所を探しながら歩いていた。




そこに飛び込んできたのが、「赤鬼」の赤い看板。


「ここのラーメン旨いんだよね!」

「いつも空いてないからなぁ。」

「ちょっと覗いてみます!」と渡辺氏。


しばらくすると、大きなマルを作って、「大丈夫です!」と。




店内に入ると、昭和初期にタイムスリップした様な光景が目に入る。


自分が子どもの頃、高校生の頃、社会人になりたての頃、何度か見た光景である。


とにかく、全てが古いが、なんとも言えない温かさがあるのだ。




中華そばを注文する。


そう、この味だ!


シンプル イズ ベスト!


赤鬼の胡椒を振って食べる。


スープは、あっさりしているが旨味がある。




平日の午後8時から10時までの2時間しか開けてないという。


皆さんから愛されて店を続けているが、今回、都市開発で道路拡幅に合わせて、今月末で店じまいをするそうである。


そんなタイミングに、この日数十年ぶりに伺ったのは、奇跡的に感じた。


セレンディピティ…思いもよらず、偶然がもたらす幸運。


この日来なかったら、知らないうちに閉店されており、「赤鬼の中華そば」は永遠に食べられなかったに違いない。


NHKの「ドキュメント72」で、撮影し残しておいて欲しい店である。


実は、ここの「赤鬼」のご子息と、自分の長男は、山形第一中学校と山形南高校で同級生だったらしい。


そんなご縁も、残り僅かな場面で話題になる。


この日も店の方にお伝えしたが、是非、ラーメン日本一の山形には、無くてはならないラーメン店の一つだと思う。


改めての開店を願うことは、自分だけではないと思うのだが…。