先日、映画プロデューサーの片原朋子さんが来社される。


ムービーオンの藤木英司氏と、YMF山形国際ムービーフェスティバルの佐藤則子さんと、新作の映画化について打ち合わせを行った。




片原プロデューサーは、これまで様々な映画を手掛けられ、特に中国圏での映画制作での活躍が顕著である。




片原プロデューサーの前回作品は、台湾のグォ・チェンディ(郭珍弟)監督による「越年 Lovers」


台湾、クアラルンプール、山形市の三都物語となっており、その年の暮れから新年が明ける期間の人間ドラマにフォーカスしている作品である。


人は、それぞれの原点に帰り、家族や仲間や生まれ育った街と触れ合うことで、新たな年を再び迎えることができる。


芸術家の岡本太郎氏の母親である岡本かの子さんの原作が、グォ監督の手で映画化されたのである。




2018年の1月に、映連の菅原明美さんのご紹介で、初めて片原朋子プロデューサーが山形に来られお会いした。


それから、何度か山形入りした片原プロデューサーは、ダイバーシティメディアのスタッフやYMF山形国際ムービーフェスティバルのスタッフ達とロケハンを重ねる。


さらに、キャストについても、山形出身である銀杏BOYZの峯田和伸氏と、女優の橋本マナミさんを軸に進めていく。


峯田氏も橋本マナミさんも、ご両親とはずっと以前からご縁があったので、その場から電話をしご協力をお願いしたこともあった。


山形のような地方都市で映画制作を実現することは、「縁」に頼ることはとても大きな要素であり、人のご縁、仕事のご縁、同級生や同窓会など、様々な繋がりを手繰り寄せることが重要である。

2007年から2021年まで、山形県内で撮影された映画は44作品(弊社秘書室調べ)で、その内24作品がダイバーシティメディア・ムービーオン・山形国際ムービーフェスティバル(YMF)が関わっている。

その中で、山形市で撮影された映画は26作品であり、その内、「ユビサキから世界を」「ヘブンズストーリー」「小川の辺」「おしん」「海まで何マイル」などの11作品において、弊社グループが製作委員会へ名を連ねる。

大きな映画としては、約30作品の映画製作委員会にも参加しているのだ。

吉永小百合さんの「北のカナリヤたち」や、白石監督の「孤狼の血」、また、大泉洋さんの「探偵はBARにいる」や清水監督の「犬鳴村」などの村シリーズ、さらには、行定勲監督の「劇場」や「リボルバー・リリー」など。



2017年、山形市は、ユネスコ創造都市ネットワークで、日本で唯一の「映画都市」として認定された。


それだけに、様々な映画文化を根付かせていかなければならない。


今回も、片原プロデューサーから、素晴らしい企画が持ち込まれた。


その他の映画監督の皆さんからも、山形での映画製作の話が複数持ち込まれている。


是非、成立させたいと思っている。


山形で撮影された映画が、小山薫堂さんの「おくりびと」に続いて、カンヌ国際映画祭やアカデミー賞に出品されたら、どんなに嬉しいだろう。


今後の新企画の推移を、是非、見守りいただきたい。