映画「ゴジラ−1.0」は、1954年の第1作目の「ゴジラ」から数えて、通算で30作目の国産実写ゴジラ映画である。
来年の2024年は、ゴジラ誕生70周年の年。
それだけに、今回の「ゴジラ−1.0」は、関係者が全身全霊を込めて製作した集大成的な作品である。
特に、前作の「シン・ゴジラ」は、興行収入82億超というゴジラシリーズ史上最大のヒットとなっただけに、それを凌ぐクリエーターとして、山崎貴監督に白羽の矢が立ったのである。
「ALWAYS 三丁目の夕日」「永遠の0」「アルキメデスの大戦」など、日本映画史に残るヒット作を飛ばし、VFX技術に長けた山崎貴監督。
今、日本を代表するクリエーターが造る「ゴジラ」は、国民の興味と期待を膨らませて、満を侍しての公開となったのである。
これまでの「ゴジラ」シリーズでは、あまり描かれていなかった人間ドラマも、今回は神木隆之介と浜辺美波の熱演により、特にNHK朝ドラ「らんまん」ファンには感動的なヒューマンストーリーとなった。
また、吉岡秀隆、安藤サクラ、山田裕貴、青木崇高、佐々木蔵之介など、豪華キャストが脇を固める。
山崎貴監督は、「ハリウッドのゴジラのように、野獣的に戦うのではなく、獣と神様の両方を兼ね備えた存在という意識」で、すべてを考えたと言う。
見るものに恐怖を抱かせる新たなゴジラが完成した。
これまでのゴジラ作品で、これくらい強烈な恐怖を与えるゴジラは見たことがない。
山崎貴監督の真骨頂だと思う。
自分としては、とても面白く大満足の映画であった。
是非、劇場でご覧いただきたい。
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