10月16日(月)、山形グランドホテル3階白鳥の間にて、第19回山形国際ムービーフェスティバル(YMF2023)の概要発表の記者会見を行った。


今年の山形国際ムービーフェスティバルは、11月10日(金)、11日(土)、12日(日)の3日間にわたり、山形市嶋地区の「ムービーオンやまがた」にて開催される。


東北地区の17局で組成している東北ケーブルテレビネットワークが主催し、世界に羽ばたく若きクリエイターや監督達にチャンスを与え、バックアップしようとするものである。




審査委員長を務める村川透監督、アンバサダーの女優の菜葉菜さん、運営委員長の自分の3人が登壇し、山形国際ムービーフェスティバルの開催目的や、他の映画祭との違いや特色などについて話をする。





山形の街は映画館と共に発展して来た歴史があり、山形県民の1人当たりのスクリーン数は、全国第2位である。

つまり、山形は映画館がとても多い場所であるが、見方を変えれば、映画がすぐ側にある街である。


山形市では、1989年に山形国際ドキュメンタリー映画祭が始まり、世界でも稀有な映画祭として注目を浴びていた。


そんな中で、2005年に、商業映画の監督を発掘して育てようと、「才能よ、雪に埋もれるな。」をキャッチフレーズに、第1回山形国際ムービーフェスティバル(YMF)が始まったのだ。


国内の様々な映画祭と大きく異なる特徴は、山形国際ムービーフェスティバルでは、「スカラシップ制度」があるということ。


毎年のコンペティションでグランプリを獲得した監督に、スカラシップに挑戦できる権利が与えられる。


最初の10年間は、製作費の上限が1000万円であったが、2015年からは、製作費の上限が5000万円まで引き上げられたのだ。


これまで、多くのスカラシップ作品が生まれ、また、各賞の受賞監督の中から、商業映画やテレビドラマ制作の現場で、プロとして大活躍している方も多く誕生している。




記者会見において、村川透監督からは、映画をつくる為の「熱い情熱」や「志をまっとうする覚悟」が、最も必要であるとの話があった。


また、ご自身が、山形の田舎町を出て、東京で泥水をすすりながらも、夢に向かって歩み続けた体験談なども披露された。




女優でアンバサダーの菜葉菜さんは、第2回目の山形国際ムービーフェスティバルから参加し、この映画祭とともに成長してきたとの話があり、日本中にYMFを広めていきたいとの思いが語られる。






今年の応募は296作品に上り、最終ノミネートには10作品が残り、開幕中の最終審査委員会によって、その中からグランプリをはじめとする各賞が決定するのだ。


これまでの、総応募数は4303作品となる。




合わせて、招待作品などの今年のスケジュールも発表される。


村川透、岩井俊二、阪本順治、成島出、大友啓史、清水崇監督はじめ、多くの監督の皆さんより来場賜り、舞台挨拶をしていただく予定である。







引き続き、マスコミの皆さんからの質問に応える質疑応答の時間となり、様々な角度からの質問があった。


特に、「村川透監督と映画作品の向き合い方」についてや、レジェンドである村川監督の映画制作についての質問が多かったと思う。




山形国際ムービーフェスティバル開幕まで、あと3週間である。


今年は、4年ぶりにレセプションパーティーも開催する予定である。




(ダイバーシティメディア制作の記者会見の動画)





2日目の表彰式のMCの一人は、山形出身の橋本マナミさん。

ダイバーシティメディアの鈴木淳予アナウンサーと一緒に司会進行をする。


是非、多くの皆さんよりご来場いただき、グランプリ誕生の瞬間を見ていただき、また、第一線で活躍する監督の皆さんの、生の声をしっかりお聞き願いたい。


チケットは、10月20日(金)より、ムービーオンにて発売。


3日間共通券が2000円。

レセプションパーティーが、フリードリンク&フリーフードで1000円。

ノミネート作品が300円。


お早めにお求めください☆


また、審査委員、特別顧問などの詳細は、YMFのホームページをご覧ください。