最後の最後まで、どんな結末が訪れるのか分からない試合であった。


第4クォーター終了の5秒前まで、アースフレンズ東京Zが、山形ワイヴァンズを3点差でリードしていた。


最後の最後に放ったJimmyことジェームズ・ベルの3ポイントシュートは、東京Zの選手のファールとなり、ワイヴァンズはフリースロー3本の機会を得たのである。




3本のフリースローを1本でも外せば、その瞬間にワイヴァンズの敗戦が決まり、3本全て決めれば同点となり延長戦(オーバータイム)に突入。


チームの命運をかけたプレッシャーの中、Jimmy は、確実に完璧に、シュートを決めてくれた。




この瞬間を、どれくらいの来場者やバスケットLIVE視聴者が見ていたのだろう。


山形ワイヴァンズの2014年10月18日のNBDLリーグへ初参戦以来、間違いなく、意義ある歴史を刻んでくれたと、Jimmyのプレーと精神力に敬意を表したい。




今回の水曜日の東京大田区での東京Zとのアウェー戦は、バイウィーク明けのシーズン後半戦の初戦である。


山形ワイヴァンズは、エナジー全開で臨んだ試合のつもりが、イージーなパスミスやターンオーバーが続き、最大22点のリードをされるという最悪の状況であった。


一方で、東京Zは、トーマス・ウェルシュに入れるパスを徹底的にカットし、ハビエル・カーターや外国籍選手がボールを持つとダブルチームでの強力なディフェンスという戦術を徹底していた。




追い上げは厳しい点差となった時、覚醒してくれたのが田原隆徳選手。


3ポイントシュートを、立て続けに決めてくれた。

結果、1試合で10本を打ち6本を決めるという、田原選手のキャリアハイとなったのである。




ハビエル・カーター選手も次第に調子が戻り、得意のダンクを決め、少しずつ東京Zに近づいていく。




今回は、ずっと研究されマークされていたトーマス・ウェルシュ。


延長戦(オーバータイム)では、大活躍をしてくれた。


そして、45分間の試合が終了。


試合結果は、山形ワイヴァンズが98点、アースフレンズ東京が90点。


山形ワイヴァンズの後半戦の初戦は、薄氷の勝利であった。


Jimmyや田原の活躍があった一方で、チームの課題や問題点、改善点はとても多く、残り3ヶ月間、それぞれの選手がどう自らの心技体を修正していくかが問われる。




東京へ、今回も駆けつけて応援してくれた白ユニ応援隊のリッキーパパさん達。


いつもいつも感謝である。


また、バスケットライブを見続けてくださった方々へ、心より感謝申し上げる。


1月の残り試合は、強豪の佐賀バルナーズと長崎ヴェルカ。

勝つ為には、ちょっとしたミスも許されない相手である。


心を一つにして、臨んでほしい。