初めて聴いた声。
その日、Bloomy'sへ訪れた人たちは、いつしか、彼女の魅力に引き込まれていた。
チヨティアとの出会いは、少なくとも自分達にとっては、とても新鮮であった。
8月21日(日)の夕方から、山形市では初めてとなるチヨティアのライブが、Bloomy'sにて開催された。
ライブ開会の前に、主催者のNPO A Villageの鈴木哲雄代表の挨拶。
鈴木氏は、旧ケーブルテレビ山形時代から、様々な音楽シーンを提供くださった方であり、「りりぃ&ヨージ」と深い親交があったのも、鈴木氏の紹介から始まったのである。
また、自分にとっては、父の代からお世話になっている先輩でもあり、ケーブルテレビ山形設立後も、番組やオリジナル映画にも出演していただいたのである。
会場には、多くの方々が集まり、ほぼ満員。
ダイバーシティメディアからも、制作局を中心に参加する。
また、フラダンスの関係者も、多勢来られていた。
山形の地で、初めてとなるライブ。
チヨティアが歌い出す。
正直、驚いた。
とても素敵な声なのである。
以前、ライブスタジオから出たばかりのMISIAのような、幾重にも感情が織りなしながらも天に抜ける声の持ち主であった。
ハワイ育ちではあるが、ハワイアンアーチストではなく、オリジナルのシンガーソングライターであるのだ。
とっても素敵な楽曲が披露される。
「ChiyoTia」(チヨティア)とは彼女の日本名とハワイアンネームからつけられたもの。
彼女は、幼少時に母方の実家のハワイに渡り、祖母や父親が親しんできたジャズやハワイアンミュージックをはじめ、ジャンルを問わず幅広い音楽を聴きながら育った。
2020年には自然と人間の共存をテーマにした楽曲「マカナアロハ」がNHKみんなの歌に大抜擢。
また、トヨタモビリティ神奈川とタイアップしカスタムキャンピングカー「CAMPER」で全国キャラバンツアーを行っている。
ギターを奏でる濱中祐司さんのレベルも凄かった。
現在は、自分たちのよく知っているハープ奏者の深沢剛さんともコラボしているとのこと。
ライブの途中、山形のフラダンスの菊地先生が、チヨティアがフラダンスの曲を歌い、それに合わせてフラダンスを披露した一幕もあった。
会場に訪れた方々は、素晴らしい歌声に、いつの間にか魅了されすっかりファンになっていた。
是非、彼女の歌を聴いてほしい。
心が満たされるに違いない。
ダイバーシティメディアの市民チャンネルで、10月の1時間枠のイベントバイキングで放送予定である。
このライブの仕掛け人は、名古屋のエフェクトメイジの高須徹さん。
鈴木哲雄さんが、大学時代にバイトしていたショーパブのトップの方で、ヨージこと斉藤洋士さんも、俳優の渡辺謙さんも、そのパブで働いていたのだ。
高須さんは、先日、三重県にキャンプ場をオープンしたとのこと。
相変わらずの多角経営であり、素晴らしいロケーションの場所とのこと。
今回は、そんな再会もあり、とても嬉しかった。
ハワイから日本に来たチヨティア。
彼女の好きな日本語は、おばあちゃんが使っていた「おまじない」
日本から一人でハワイへ渡ったおばあちゃんの一言で、2人で暮らしていた幼き頃、痛いところが飛んでいったそうだ。
この日、会場にいた人たちは、チヨティアからおまじないをかけてもらい、心の疲れや痛みを癒してもらったのかもしれない。