8月10日(水)、山形ワイヴァンズの指揮官として3シーズン目となるミオドラグ・ライコビッチHCと、フロントメンバーとが、ディナーミーティングを行った。




ミーティングメンバーは、ライコビッチHC、小関ライアンAC、武田宣行常務、佐藤洋一GM、宮田英治常務執行役員と自分の6人。


抗原検査を行い陰性確認後、山形グランドホテルにて、夕食をとりながらの4ヶ月ぶりの打ち合わせとなる。


今シーズンのチーム編成、特に外国籍選手については、たっぷり時間をかけての話があった。


今年は、長年ワイヴァンズを引っ張ってきた日本人選手が抜け、フロントとチームの一致した当初からの編成方針は、「外国籍選手のパフォーマンスを上げる」ということ。


日本人選手たちについては、昨シーズンのライコビッチバスケットを経験してきた継続選手が多いので、例年とスタートラインが違ってベースができている。

また、昨年、かなりライコビッチが意識的に起用していた若手選手へのスライドが、今年はとても期待できると熱く語っていた。

若手の日本人選手が、未だに自分のポテンシャルに気がついていないと、様々な視点を教えてくれた。




外国籍選手については、ワイヴァンズがプレーオフに出場した一昨年のシーズンで、チームの中心になったのがスクーティーである。


スクーティーからは戻って来て欲しかったが、最終的にはB1へ行く。

その後、彼のような、幅が広いオールラウンダーの選手をリサーチすることが、第一のミッション。


ライコビッチHCの強みは、ヨーロッパを中心に、世界中にコーチ仲間がおり、各国のリーグに知人が多いということ。

アメリカで、スクーティーともマッチアップしており、ライコビッチも4年間いたポーランドリーグで、大活躍のチームの要のエースであったジェームズ・ベルを探し当てたのだ。



そして、佐藤洋一GMのネットワークで、山形ワイヴァンズへ入団が決まったハビエル・カーター。


秋田で2年間戦ってきた素晴らしい選手である。

ラストシーズンは、長崎であり、今回、よくワイヴァンズに来てくれたと思う。


ライコビッチも、多くのコーチ仲間からのコメントをいただいていた。




フロントも最後までこだわったのがビックマン。


当初は、これまでB2リーグのセンターを経験してきた名選手達にアプローチしていたが、ライコビッチは途中から、NBAの周辺選手に意識を切り替えていく。


交渉中に、NBAと契約した選手もいたし、未だにNBAを目指している選手もいる。


そんな中、NBAのドラフトにかかり、213センチのビックマンでデンバー・ナゲッツでプレーをした経験を持つ、トーマス・ウェルシュに絞られていくのだ。




これまでの山形ワイヴァンズの外国籍選手たちも、素晴らしい選手たちであったが、間違いなく今シーズンの外国籍選手たちは、キャリアを見ても、ワイヴァンズ史上最高の選手が揃った。


それだけに、いかに山形ワイヴァンズのチームワークに馴染むか、ライコビッチHCのシステムに同化できるか、選手の生活環境はNBAなどとはまるで違うなど、課題はとても多いと思う。


いつもコミュニケーションをとり、このチームがまとまれば、きっと過去最高のワイヴァンズになると、ライコビッチHCは冷静に語ってくれた。

フロントからも、これまで以上の協力をしてほしいとの依頼がある。


今シーズンは、どのクラブも選手補強は上手くいっており、「ここは弱い」と思われるチームはどこもないとのこと。

団子状態で前半を折り返す、デットヒートのシーズンになるだろうとライコビッチHCは話す。


油断せず、1試合1試合、しっかり勝ち切る方法を見つけると話していた。


久しぶりの、ミーティング。

昨夜は、あっという間に午後11時を回っていたのである。