暑い夏、東北・山形では、「水ご飯」を食べる機会が増える。


普通の、お米の炊いたご飯を、水で洗う。


サラサラになったご飯に、梅干しや、漬物、味噌などを添えて、ご飯を胃に流し込むように食べる。


これが、めちゃくちゃ美味しいし、ご飯が進む。


盆地の山形では、食欲が落ちる中、考えついた先人達の知恵であろう。




自分の妻の実家は、山形の西にある「山ニ醤油醸造」


当代の義理の兄が、味噌や醤油をベースに、最近では「つけつけだれ」や「魔法の醤油」が人気であり、アメリカ帰りの後継息子は、先日、「サイフォン味噌汁などを考案した。

義兄のお嫁さんは、「さとみの漬物講座」「さとみの味噌講座」で大人気の里美さんである。


そもそも、妻や義兄、さらには東京の蕎麦屋「山形田」を経営している義妹のお母さんが、郷土料理や漬物が、とても上手で評判だった。


もっと遡れば、お母さんの実家の飯塚地区の武田享一さんの兄弟姉妹は、地域では評判の漬物上手であった。



今回、その親族達から頂いた梅干し2種類が、自分の家の食卓に並んだのである。




左側が1年もの。


味は若いが、酸っぱさも切れ味があり、爽やかな味。




右が3年もの。


深みがあり、「旨い」という梅干しである。


同じ系統でも、やはり違うところが、豊かさを感じた。


最近は、日毎に、1年ものと、3年ものを、交互に食べながら、美味しさを味わっている。


ちょっとしたことだが、山形の風土と歴史を感じる梅干しであった。


ちなみに、親族達から評判の田中家の味噌漬けは、幻の味噌漬けと言われるくらい、絶品であった。






梅干しは、水ご飯にとても合う。

さらに、あの味噌漬けでも、水ご飯を食べたい!


そう思うのである。