大々的な興行映画ではないが、製作者達の熱意が伝わる映画だった。
映画「鬼が笑う」
国内外の映画祭で、高い評価を得た、監督・三野龍一と脚本・三野和比古兄弟の意欲作である。
「決めつけ」「無理解」「先入観」は、家族、職場、社会を分断させていく。
さらには「支配」や「貧困」は、「利己主義」を増長していく。
人々の心は追い詰められ、我慢した分、その爆発力は大きい。
話し合いや、寄り添いの限界は、どんな未来を描くのだろう。
改めて考えさせられた作品であった。
どこにでも起こりうる物語だからこそ、恐怖を感じるのかもしれない。
成熟社会は、鬼は内、福は外と、環境学者は熱く語る。
確かに、ゴミや排気ガスは外に出すよりも、自己の中で処理できたら、世界の温暖化や環境問題は解決するだろう。
コロナウイルスにおいても、人に感染させないようにマスクをしたり、ワクチンを打つことも、自分と他者を守ることに繋がる。
そんな、人の心の働きを、また、人間の善悪を、真正面ならフォーカスした映画であった。
また、演じる役者さんたちのパッションは、とても熱量があり、心を揺さぶった。
映画「鬼が笑う」、ムービーオンで上映中!
劇場で、ご覧ください。