5月18日(水)、里之宮 湯殿山神社の例大祭が行われた。


多くの関係者が集い例大祭が行われたのは、2019年以来3年ぶりのことであり、待ちに待ったお祭りとなった。




この日は、例年の例大祭に加えて、世界を震撼させている「コロナウイルス終息祈願祭」と、ロシアとウクライナ戦争等に対する「世界平和祈願祭」も併せて行われた。




五月晴れの快晴の青空の下、感染防止策を徹底的に行いながら、通常の例大祭が始まる。




境内にて、参拝者は心身を清め、澁谷宮司に続いて神殿に進む。




多くの方々が参加し、神職最高位の浄階特級の澁谷宮司の凛とした祝詞が、神殿に響き渡る。




このコロナ禍の3年間、心の中にあった苦悩や葛藤などが祓い除かれ、清々しい気持ちになったことは言うまでもない。




巫女による舞が行われた。




澁谷宮司は、例大祭が行われた経緯を話され、「はたごまち文庫」の第7号で、奉賛会長であった元農林水産大臣の鹿野道彦先生の追悼と、神社責任役員であった大沼善四郎様の追悼が記載されていると説明があった。




祭典委員長である吉田福平責任役員総代より、開催にあたっての挨拶。




自分は奉賛会長として、澁谷宮司と吉田祭典委員長の例大祭通常開催に感謝を申し上げ、この例大祭を契機に、闇が晴れ日々の生活が幸多きことを願うと話す。




その後、フラメンコ舞踊家の時枝典子さんの「祈・世界平和と疫病退散」の踊りが奉納される。




この日は、午後から、制限付きではあるが、3年ぶりの神輿渡御が市内を巡行する。


神輿会「神幸会」の方々も、大勢集まる。




神幸会の豊田さんや、責任役員の後藤さんと話すが、この3年間で多くの方々が逝去された。


2019年の例大祭のこの日は、自分の隣には奉賛会長として鹿野道彦先生がおられた。

大沼善四郎総代もおられた。


いざ、祭りを行おうとしても、伝え聞いていてもなかなか準備が上手くいかなかったとのこと。

そんな話になったのである。


鹿野先生や父吉村和夫、さらには豊田さん、後藤さん、大沼さんのお父上達は、皆、この湯殿山神社の遷座に汗をかいた先人達ばかり。

代替わりし、今、自分たちがここにいる。


先人の皆様は、きっと晴天の空の上から、山形の町を見守ってくれているに違いない。