以前、田中角栄という傑出した政治家がいた。


彼は、雪深い新潟県長岡市で生まれ、20代で頭角を現す。


「雪は水なり、水は資源なり、資源は金なり。」

魔術の様な置き換えの演説で、長岡の市民達は、雪国であることを、誇りに変えてゆく。




田中角栄氏の演説は素晴らしいし、自分は過去の政治家でも、この人が大好きである。


その後、その後継者と見なされていた小沢一郎氏を、昨年亡くなられた鹿野道彦先生から紹介され、「一山会」の副会長に就任したこともある。


小沢一郎氏も、雪国の岩手県出身であり、同じ匂いがする。




自宅前の風景。


やはり、自分もこの白い雪の風景が好きである。


空気が透き通り、頬に感じる凛とした風は、精神を浄化し、心をリセットしてくれる。




しかし、大雪が降れば一変して、生活を苦しめる重荷にもなる。


蔵王などのスキー場や観光地には必要な雪だが、街の中での暮らしでは、雪はやはり余計な物。


しかし、この雪も、温暖化が進むにつれ、次第に街中では見られなくなるらしい。


そう考えると、「雪国の風情は至る所にある」と、再発見できるのだ。




山形国際ムービーフェスティバル開催の地、10スクリーンのシネマコンプレックス。

映画の聖地であるムービーオンやまがた。


なんと美しい映画館であろう。

世界的なデザイナー、奥山清行氏がデザイン監修を務めた。




自宅の天窓からは、積もった雪の間から、青空が見える。


大好きな光景である。


この天窓の真下から、自分は多くの文章、思いを込めた音楽を放った。


美しき雪国山形。

肩を寄せ、暖を取りながら生きる人々。

この場所で生まれ育った全ての人々に、幸あることを願わずにはいられない。