「鬼滅の刃」の時もそうだったが、コミックも読んでなかったし、TVシリーズも見ていなかった。


劇場版が公開され、急いでこれまでのTVシリーズをHuluで観て、予習を済ませた上で劇場版「鬼滅の刃・無限列車編」を観た。


この映画の特徴は、多くの人が、主人公たちに感情移入ができ、涙する人がとても多い作品であったということ。


自分も、いつの間にか引き込まれていく…。

これが、大ヒットに繋がる要因であったと思われる。


結果として、史上最高の興行収入という金字塔を立てたのである。




劇場版「呪術廻戦」は、「鬼滅の刃」に続く大型アニメーションとして、昨年のクリスマスイブに全国公開され、素晴らしい興行収入を打ち立てている。


劇場版「鬼滅の刃」の大ヒットの背景には、コミック販売数が累計1億5000万部を超えるという画期的な事象があり、さらにコロナ禍での家族での共有などの、このアニメに接するタッチポイントの天文学的な数字があったと言われた。


「呪術廻戦」も、コミック販売数は累計6000万部を超えているが、「鬼滅の刃」ほどではない。


しかし、この映画の凄さは、物語の神秘性と、アニメーションの美しさにあると思うのだ。


また、TVアニメシリーズとは関連しない時代設定で、単独の物語となっているのもありがたかった。


自分は今回、予習をせずに鑑賞したが、とても満足できたのである。




なんと言っても、物語が面白く、可能性に満ち溢れている。


舞台となるのが学校であるという、誰もが経験した場面設定も入りやすい。




主人公の乙骨憂太の、弱々しさと強さのアンビバレンス。

その「揺れ」が、物語を彩る。

彼の持つ心象風景が、複雑なのである。


そして、呪術高専の教師であり、最強の呪術師の五条悟。

この人が、とても魅力的である。




また、乙骨の同級生である禅院真希、狗巻棘、パンダの3人が、乙骨と共に戦い抜くチームワークと、それぞれがスキルアップする姿が、とても清々しく感じるのである。




呪霊たちによる大規模虐殺「百鬼夜行」を画策する、4人の特級呪詛師の一人である夏油傑。


ラストの戦いは、大迫力である。




最後まで映画を観ると、主人公の乙骨憂太のイメージが、当初とはまるで違うことに気がつく。


その魅力の潜在的価値が、これからの物語をさらに描いていくに違いない。




まだ観ていない方は、是非、観て欲しい。


いよいよ、2月5日(土)からは、MX4D版が公開となる。


是非、映画の中に、没入して欲しい。

ムービーオンでは、通常版とMX4D版どちらでも、ご覧になれます!