12月31日は、家族揃っての夕食会。


自分が小さい頃から、必ず行ってきた家族の行事である。

10代後半も、この夕食会が終わってから、仲間たちと夜中の初詣に出かけていた。


結婚してからも、父と母の家へ行き、皆で一緒に大晦日を過ごしていた。




父が亡くなってからは、自分の家に弟家族も全員集合となり、母を囲んでの夕食会となる。


母、自分の家族、長男夫妻、弟家族が一緒になり、大晦日を過ごすのである。




ここ数年は、皆からのすき焼きのリクエストが多く、弟和武が「すき焼き奉行」となり、卵をかき混ぜてある皆の器に、肉を一枚ずつ入れていくのだ。


これが、なかなかの評判である。

弟は、汗だくになりながら、息子をサポートにつけ、すき焼きを作る。


特に、自分の長男和康と次男和彬からは、大絶賛であるのだ。




次男和彬は、東京から年末に山形入り。

PCR検査で陰性を確認してから山形に入り、山形に来てからも抗原検査も受けてもらう。




1番喜んだのは、86歳の母である。


自分の妻は、年末年始中、食欲旺盛な次男の為に、1年間で最も忙しそうであった。




犬のレアもかなり興奮していたが、珍しく甥っ子好誠の膝の上でまったりしていた。




その後、皆んなが盛り上がっている自宅を出て、自分は、静寂の雪道をレアと歩く。


冷たい空気が、頬にあたり、気持ちが凛とする。


一年を振り返る、いい瞬間となった。

そして、この一年、多くの出会いと繋がりに思いを馳せ、感謝、感謝であるのだ。