YMF2日目、11月13日(土)、「映画への想いは、未来に繋がっていく」をテーマに、スペシャルトークショーが開催された。



「るろうに剣心」の大友啓史監督、「犬鳴村」の清水崇監督、「世界の中心で愛を叫ぶ」の行定勲監督、女優の橋本マナミさん、「孤狼の血」などのプロデューサーの紀伊宗之さん、そして自分もYMF運営委員長として加わる。

予定にはなかった行定監督の突然の参加も、内容をとても深みのある面白いものにしてくれた。

司会は、ダイバーシティメディアの鈴木淳予アナウンサー。



表彰式前のプログラムの為、全国から映画関係者が集まる中で開催されたトークショー。

開催発表時から話題であり、映画と向き合う為に大切にしていることなど、玄人好みの話もあり、有意義なトークショーとなった。

村川透監督や、船越英一郎さん、スタジオ地図の齋藤優一郎プロデューサーなどの第一線で活躍されている方々の他にも、ノミネート関係者などの若手監督たちが大勢来場していた。



最初の質問が、「映画監督、プロデューサー、芸能人になった、それぞれのきっかけについて」

監督とプロデューサーは、きっかけや転職のタイミングは違えど、根底にあるのは、やはり「映画を作りたい!」という強い思いであった。



「その仕事をやり続けていく中での大変さや大切なこと」が2つ目の質問。

晴天のシーンで雨が降ったり、照明やカメラが壊れたり、映画の神様は良くも悪くも、様々な試練を与えてくれる。

「臨機応変」「対応力」など、スキルとしてはとても大切との話となる。



また、トークの途中で、「皆さん、挫折なんか関係ないように見えます!」と橋本マナミさん。

行定監督も、大友監督も、皆さんが幾度も挫折を味わってきたと話す。

「挫折を好機と捉えて、結果に繋げている。やり続けるしかない。」



そもそも、映画を作りたいと願い、作っていること自体が「奇跡」とのこと。

〜その「奇跡」が、次の「奇跡」を呼び込む。
そこにいることに、喜びを感じる。
だから、若手監督達も、是非、映画を撮り続けてほしい〜と、トークショーは締め括られた。



実体験から出た、様々なメッセージ。

大友監督、清水監督、行定監督など、今、超売れっ子で人気の監督達の熱い想い、さらには紀伊プロデューサーと橋本マナミさんの本音を聞けて、惜しみない拍手が会場から送られた。

もっともっと話を聞きたかったが、予定を上回る時間切れで終了となる。

しかし、トークショーを聞いた方々は、「とっても面白かった!」「こんな話を直接聞けるのはとてもラッキー。」「東京ではなかなか聞けない本音トーク。」との声が上がっていた。

参加してくださった出演者の皆様に、心より敬意を表したい。
ご苦労様でした。