10月5日(火)、東海大学山形高校を運営する東海山形学園は、創立65周年を迎え、記念式典が行われた。



新型コロナウイルス感染症の感染防止の為、三密を避けて、昨年同様に3年生だけが式典に参列した。

また、コロナ禍前までは、東海大学関係者やPTA役員、同窓会や地域のお世話になっている方々が、来賓として参加されたが、この日は学園理事と監事の皆さんと、同窓会からは代表のみの参加となった。



校歌も建学の歌も、生徒たちは歌わず、音源だけが体育館に流れる。

コロナ禍により、とても静かな、ちょっと寂しい式典の感があった。



しかし、参列した3年生は、終始、背筋をピンと伸ばし、壇上からの式辞や祝辞をしっかり聴いており、とても立派であると感じた。



理事長式辞の中で触れたのは、「ソサエティ5.0」の話である。

狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く社会の姿。

これまで人間が担ってきた「モノ」と「情報」を結び付ける役割をAIに任せ、人間をその役割から解き放った社会が、「ソサエティ5.0」である。

人類の進歩を追い続けてきた社会から、人間しかできない「人の温度」や「自由性」を醸し出す社会への転換である。

そして、新たな時代が訪れても、新たな社会になっても、「多様性」を持ち、どんな相手にも、どんな小さな価値でも、大切にしようとする心を培ってもらいたいと、生徒たちの「未来」へ向けてのメッセージを伝える。



岡田恵子校長と板垣孔之東海大山形高校同窓会顧問からは、コロナ禍が蔓延する中での学園生活への労いや、withコロナの中での生きる指針が示されていた。

生徒に寄り添う、素晴らしい祝辞を頂いたのである。



また、勤続40年、30年、20年、10年表彰を行い、記念品をお贈りする。

8名の教職員の皆様を顕彰した。



理事長室でも、先生方への功績を讃え、感謝を申し上げる。


感謝の花々が、校舎の至る所に飾られていた。



歴史は続き、また、大切な日々が積み重なっていく。


続く先は、「未来へ」


困難な時代だからこそ、未来の希望ある日々を願いたい。