約20年前に観て、その物語の運びと、視点や構成に驚かされたのが、映画「シックス・センス」

忘れられない映画の一つである。

答え⁉︎
カラクリ⁉︎
が、分かった瞬間、身体が衝撃で凍りついたのを覚えている。

その手法を真似た映画は、その後いくつかお目にかかったが、あの「シックス・センス」の比ではなかった。



あれから20年が過ぎた今、M・ナイト・シャマラン監督が、あの時と同じような感覚を味わえる映画「オールド」を作り上げた。


1970年生まれの彼は、16歳までに45本の短編映画を製作した天才であり、今作では、脚本、監督、製作を全て手がける。




それは、家族揃っての楽しいバカンスになるはずだった。


たまたま訪れた美しいビーチ。


不可思議な出来事に直面する彼らは、体調の変化に気がついていく。


ナイト・シャマラン監督が、「時間の謎」を仕掛ける待望の新作!




原案では、ビーチにいるのはほぼ白人だった。

しかし、シャマラン監督は、多人種で構成する。


限定された空間に、「世界の縮図」を描いたという。




同じ1日を繰り返すループから、抜け出せなくなるタイムリープ。

それをテーマにした作品は、数多く作られてきた。

しかし、シャマランの描く内容は、真逆であり、何度も繰り返すのではなく、うかうかしている間に人生が終わるのである。



円熟のキャリアに達したシャラマンが、普遍的な複数のテーマに果敢に挑んだ、真摯な名作である。

映画「オールド」
是非、ご覧いただきたい。

ムービーオンで上映中!