2人の間のちょっとした「時差」から生まれる「奇跡」が、心地よく胸に沁みていく。

失くした「1日」を探すなかで見つけたもの。

特に、脚本が面白かった。



同じような繰り返しの日常。

彼女は、郵便局の窓口職員として、真面目に、そして普通に暮らしているシャオチー。

彼女は、ラジオに投稿したりしながら、どこかで「恋」を夢見ている女性である。



そんな中、ダンスの先生とバスの運転手が、彼女の前に現れる。



それぞれの人間の持つ感性や行動には、当然さがあるが、「人より早く先を行く彼女」と「ワンテンポ遅い彼氏」の物語である。

失くなった「1日」の謎も、映画のラストで解明される。



台湾映画界に、新世代の異端児として出現したチェン・ユーシュン監督。

彼の製作した「熱帯魚」や「ラブゴーゴー」は、若い世代から、大きな共感を得た作品である。

今回のこれまでの原点回帰のような作品は、国内外で驚くべき話題となったのである。



コロナ禍だからこそ、ユーモア満載の、ロマンチックなラブストーリーを、是非、ご覧いただきたい。


「1秒先の彼女」は、ムービーオンにて上映中!