4月30日(金)の夕方、ムービーオンに、ムービーオンOGの遠藤幹子さんとご主人の隆弘さんがやって来た。
ムービーオンを退職し、朝日町で父親の農家を手伝う為に、二十代半ばで専業果樹農家となったのだ。
あれから7年、毎年、リンゴとラフランスを贈ってくれる。
その美味しさたるや、山形県でも群を抜いているのだ。
今回、父親から、合計8町歩という広大な果樹園を引き継ぎ、ご主人も会社を辞めて農家へ合流し、まさに本格的に果樹農家として歩み出す節目に、ご挨拶に来てくれたのだ。
山形県1のリンゴとラフランスを目指して、人生を賭けた彼女は、あの7年前も、そして今も、変わらぬ情熱を持っていた。
(山崎貴監督と。右から2人目が遠藤幹子さん)
ムービーオンにいた頃も、ポップコーンやソフトクリームなどを販売しているコンセッションの「商品開発」担当として、先輩達と素晴らしいチームワークだったのを記憶している。何種類もの新商品を社長室に持ち込み、「こちらの味はどうですか?」「こちらも食べてください!」と、絶え間ないプレゼンをされたものである。
そのバイタリティーと、熱心さには舌を巻いた。
だから、農家を継ぐと言われた時は、反対し退職を止めたのだ。
しかし、真摯な農業への思いと、父親を思う気持ちに触れ、最終的には、応援団になっている自分がいた。
それもこれも、遠藤幹子の熱量が素晴らしかった。
アップル(600円)、ラフランス(800円)、マルゲ リットマリーラ(料金未定)の3本をいただく。
素敵なラベルは、ムービーオンのコンセッションで一緒に働いていた芸工大の今野さんのデザインとのこと。
この辺の繋がりも流石である。
遠藤ご夫妻が帰った後、さっそくムービーオンスタッフで、彼女のオリジナル果樹ジュースをいただく。
とても美味しく、皆が絶賛したのは言うまでもない。
確か7年前にも言っていたが、今回も「自分のリンゴが品評会で最優秀賞を取ったら、社長に来るつもりでした。まだまだですが、必ず最優秀賞を取って挨拶にきます!」と話していた。
その日を楽しみに、何年でも待とうと思う。
でも、困った時は、必ず相談に来て欲しい。