22年前、山形にいる自分の義兄である新関徳次郎が、山形商工会議所青年部の仲間たちと、東京の京橋(山形銀行東京支店の地下)に山形のそば屋を出店すると、全身全霊を傾注していた。

義兄は、山二醬油の社長であり、その後「大曽根餅つき保存会」を立ち上げ、会長として食文化の継承と普及に現在も尽力している。

当時は、山形から離れている東京だけに、信頼できる方へ店長をお願いしたいと、白羽の矢が当たったのが、その妹の作間洋子(妻の実妹)である。

2010年には、京橋から銀座へ移転。
若い女将は、全てを注ぎ込み、店を守り続けたのである。
いつしか「山形田」の経営は義妹が引き継ぎ、二代目の社長に就任する。



もともと、義理人情に厚く、人との繋がりをとても大切にする人間であり、若くして東京に出たからか、故郷山形に対する愛情は、誰よりも強い。

そんな彼女の自己実現の場が「山形田」
山形の宝である蕎麦で、多くの方々を笑顔にしたい。
そんな思いをずっと語っていた。

有名無名を問わず、多くの「山形田」ファンが駆けつけてくれる。

もともと醤油醸造会社の娘で、生まれながらにして舌は超えている。

そんな積み重ねが、今回、グルメサイト・食べログの「そば百名店2021」に選出されたのだ。



小さい店ながら、日本一美味しい蕎麦を提供する店である。



今年の2月、雑誌「FLASH」には、山形出身の女優の橋本マナミさんが取材に訪れ、「山形田」が取り上げられた。

橋本マナミさんとは、昨年9月放送された人気番組「秘密のケンミンSHOW」での、涙の取材以来のお付き合い。



昨年末には、山形の芸能人の大御所である渡辺えりさんが、「山形芸能人県人会」を「山形田」で開催してくださった。

この日は、山形ロケの映画「越年 Lovers」の番宣で、峯田君とマナミちゃんが遅れて参加したとのこと。

渡辺えりさんの元気なお声を、電話越しに聞けたのである。



いつの間にか、すっかり東京の皆さんに愛される存在になった、大東京の中の小さなおそば屋さん「山形田」

昨年の春先より、コロナの感染拡大で先行き不安の中、義妹は小さなそば屋を守り続け、お客さんが1人でも2人でも、開店し続けてきた女将としての意地には、正直、驚きと共に頭が下がったのである。

そこまでやるんだ!
そう思ったのである。


神様はきっといたんだと思う。

秘密のケンミンSHOW、雑誌「FLASH」、芸能人山形県人会、そして「食べログのそば百名店」

コロナで苦労した分、様々なチャンスをいただいたのである。


これからは、注目される存在として、「山形のそばの美味しさ」を、日本中に広めて欲しい。

そして、22年間よく頑張ったと、心から祝福したい。