バスケットボールができる嬉しさ、試合ができる喜び…昨シーズンから、何度も体験してきた思いである。

「新型コロナウイルスに感染したようだ!」と聞いてから、既に2週間。

陽性反応が出たメンバーも、濃厚接触者で自宅待機をしたメンバーも、皆が静養し回復に努めていた。



4月2日(金)に、全体練習を待機明け初めて行ったが、ライコビッチ曰く、選手のコンディションは、感染前に比べると30%くらいと話していた。


もっと時間があれば、少しずつ体力もつけ、スカウティングをし練習を練り直し、万全を尽くしたいところであるが、Bリーグも各クラブも、シーズン終了まで全60試合の完遂を目指さなければならない。


時間がない。


山形ワイヴァンズは、直接対決予定だった3クラブに対し、多大なるご迷惑をおかけしたことに止まらず、他の全チームのスケジュールにもご迷惑をおかけしてしまった。

これ以上、他のクラブには迷惑はかけられないのである。




ライコビッチに課せられた課題…そんなワイヴァンズの道のりを、選手のコンディションも回復しながら、どのように進めていくのか…。


ヘッドコーチのライコビッチは、選手の負担を最低限に抑えながら、最短での全回復を、しっかり見据えているのだ。


今の件に向かい合いながら、改めてライコビッチの「我慢強さ」と「厳しさと優しさ」を知ることができた。




復帰戦が仙台89ERSとは、厳しい試合になると思っていた通り、ワイヴァンズの選手たちの体力を削っていった。


幸い、ライコビッチがタイムシェアを多くの選手に分けた為、ケガやトラブルにはならなかった。


残念な2連敗である。


絶好調の前回、やっと1勝をもぎ取った仙台戦。


予想はしていたが悔しい限りであり。




ヘッドコーチはじめチームスタッフ、選手たち、フロント、スポンサーの皆さん、ブースターの皆さんが、昨年に引き続き、思いもかけず、今年も試合を失った2週間だった。


その代替え試合も、週末やっと決定した。


今は、選手たちが戻ってきてくれて、またバスケットボールをやれることに、心から感謝である。




今シーズン終了まで、残り1ヶ月。


前途は多難である。


しかし、今年の選手たちは、ここでは終わらないと信じている。


来シーズではなく、いつかでもなく、「今」何ができるのかが問われる。



静かなる闘志を胸に、一歩一歩進んでいきたい。




復帰戦のアウェーの仙台戦まで、駆けつけてくださったブースターの皆さん、バスケットライブで応援いただいた皆さんへ、感謝と御礼しかないのだ。


その思いを、選手たちはプロとして、残りの試合、きっと応えてくれるであろう。




最後に、まだ復帰できないチームスタッフは、もう少し入院が続く。

ここ2、3日で、やっと熱が下がったとのこと。

頑張って欲しい。


また、2週間自宅待機していたチームスタッフが、BリーグのPCR統一検査の結果、唯一の陽性となり、昨日受けた保健所の正式なPCR検査でも陽性となり、もう2週間、自宅で静養加療することになった。

頑張って欲しい。


幸にして、選手やスタッフには濃厚接触者はいないと保健所から言われたが、万が一に備えて、今朝、全員が会社独自のPCR検査を行った。


先週のBリーグのPCR統一検査では、選手全員と他のチームスタッフは陰性であったが、明日の結果を待って、水曜日の試合に臨む予定だ。



タイトなスケジュールであり、その中での試合のスケジュールやクラブからの告知を、注視していただければ幸いである。



静かに始まった、今シーズンの最終章、どうか多くの方々のご支援をお願いし、合わせてコロナと闘っている方々が、一刻も早く回復することを願わずにはいられないのである。