ダイバーシティメディアと岩手ケーブルテレビジョンの定例打ち合わせは、昨年末までは毎月1回のペースで行ってきた。

2007年、ケーブルテレビ山形は、様々なご縁や繋がりの中で、岩手ケーブルテレビジョンを経営支援することになる。

当時の岩手ケーブルテレビジョンの親会社の物産会社は、建築やコンクリート、レジャーやブライダルなどの、多様なビジネスを展開していたが、負の連鎖が拡大して、岩手ケーブルテレビジョンも立ち行かなくなっていた。

その結果、岩手ケーブルテレビジョンにも、負の連鎖は重くのしかかり、サプライヤー、NHK、東北電力、NTTなどの取引会社に大変なご迷惑をおかけしていた。

2007年当時は、座礁するか、沈没するかのような状況であった。

東北地区のケーブルテレビ17局で構成されていた東北ケーブルテレビネットワークの社長であった自分に対し、岩手ケーブルテレビジョンの社長及び専務からの話に加え、岩手ケーブルテレビ協議会や東北総合通信局などからも要請があり、経営支援に乗り出したのを覚えている。

当面は、ケーブルテレビ山形の柏田勝次氏が岩手ケーブルテレビジョンの社長に就き、その後も、山形出身の笹原美喜夫氏が社長を務めたのである。



それから約10年が経った2016年3月28日、岩手ケーブルテレビジョン生え抜きの阿部新一氏が社長に就く。

その後は、阿部社長、小川常務、千葉部長が、岩手ケーブルテレビジョンの常勤取締役として、計画以上の成果を上げているのである。



数年前より、事業推進の責任者である小川常務に加え、経理畑の千葉部長を採用。

毎月一回のグループ企業の財務会議には、必ず3人が出席している。

阿部社長と千葉部長は、高校の同級生であり、自分とも同じ年で、会話も理論的でスマートである。



この日も、岩手ケーブルテレビジョンが3人と、ダイバーシティメディアが5人が、リモートによる計画と実績の打ち合わせを行う。


リモート会議は、これまでも様々やっているが、岩手ケーブルテレビジョンの3人との会議は、とてもスムーズだった。


何を話しているかが、詳細まで、お互いがキチン理解しているからである。

毎月のルーチンを、リモートにしたに過ぎないのだ。


この日のスムーズな会議の中、昨年以上の岩手ケーブルテレビジョンの計画を聞いた時、あの大変だった頃の事が頭をよぎった。


来月は、リアルな打ち合わせをし、夕食でも食べながら懇談をしたいと思ったのである。