3月18日(木)の夕方、外出先で、斉藤常務から「昨夜から熱が出ていた選手が、病院でPCR検査を実施したら新型コロナウイルスの陽性反応が出た」との連絡を受けた。


直ぐ対策会議を招集し、保健所の指示を受けながらの濃厚接触者の特定や、Bリーグ及び関係クラブへの報告、さらには、パスラボ関係者や次節試合関係各位への連絡を行う。


保健所の判断で、選手たちは練習を共にしているので、選手全員とチームスタッフが濃厚接触者となりPCR検査を受ける。


その後、陽性者は入院治療、他の濃厚接触者は2週間程度の経過観察の為の自宅待機となる。




Bリーグの島田チェアマンと電話で話した際、「この度は、各方面にご迷惑をかけてすみません。」と話したら、「今回のコロナに関しては、誰も悪くありません。謝らないでください。4月か5月に山形に行きます。」と激励をいただく。


救われた気がした。



新型コロナウイルス感染症は、誰でもが罹る感染症であり、今回の件も、現時点では、どこで罹患したかも行動履歴からは分からない。


山形ワイヴァンズとして、今、改めて考えなければならないことは、「これ以上感染を広めない」「感染対策の更なる強化」の2点である。


これまでも、徹底した感染対策をとってきたつもりであるが、今回の件を受け、周囲にご迷惑をかけないように徹底したい。




昨年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の為、シーズン途中から無観客試合、その後、突然のシーズン終了となり、B2リーグ最下位だった山形ワイヴァンズは、『這い上がる』間も無く、無念のシーズンを終えた。


選手やチームスタッフ、スポンサーやブースターの皆さんと、どんな形であれ、最後まで一緒に走りたかっただけに、残念でならなかった。


今シーズンは、新型コロナウイルス対策の為、ヘッドコーチや外国籍選手の日本入国が遅れ、開幕までチームの構築が十分ではなく、連敗からのスタートだった。


しかし、ライコビッチを中心に、選手やチームスタッフが一丸となり、ここまで頑張ってきた。

今年に入ってからのチームは、更に勢いを増し、試合を重ねるごとに強くなっていった。


「いよいよ、ここから!」と、皆が思っていた矢先の今回の件。


ここまで、どんな時でも応援し続けてくれたブースターの皆さん、スポンサーの方々へ、ご心配をおかけし、申し訳ない気持ちでいっぱいである。



本来なら今日と明日に行われる予定だった愛媛オレンジバイキングス戦は、選手たちも楽しみにしていた試合である。


今回中止になった5試合のクラブ関係者の皆さんには、お手数をおかけしており、ご迷惑をかけている。

どのクラブの皆さんも、自クラブのことのように心を砕いてくださっている。

感謝しかない。


現在、中止になった5試合の代替え日を、Bリーグも含めて打ち合わせを続けている。


今月いっぱいは、選手たちは自宅待機であるが、4月からは、練習を再開して試合へ臨む。




4月3日(土)の仙台戦から始動予定だが、4月10日(土)のホーム茨城戦で、多くの皆さんと再会できると思っている。


その為にも、しっかり治療して完全回復を期し、他の選手たちも心身ともに準備しているに違いない。



パスラボ山形ワイヴァンズにとって、昨年に続く試練であるが、選手とチームスタッフは、きっと乗り切れると思っている。



今回、ご心配、ご迷惑をおかけしたのにも関わらず、多くのブースターや関係者の皆さんから、SNSや電話等で、多くの激励のメッセージをいただいている。


心から感謝申し上げます。

感謝しかありません。


ホームアリーナで、選手たちが元気な姿をお見せすることを、願ってやみません。