長男の嫁さんの実家より、庄内浜の寒ダラが届いた。

庄内浜の荒波で捕れた活きの良い寒ダラは、1月上旬から2月下旬までが、1番美味しい時期と言う。



極寒の時期に捕れるタラは地元では「寒ダラ」と呼ばれ、「どんがら汁」は、漁師たちが船上や浜辺で食べていたのが始まりとされる。

山形県の庄内地方では、各家庭で食べられている他、各地で「寒ダラまつり」が開催されており、「どんがら汁」を味わうことができる。

昨年までは、東京からのお客様が来られると、山形の老舗の料亭やお食事処にご案内して、「どんがら汁」を食べていただいていたが、コロナ禍になってからはそんな機会も激減し、今年はまだ一度も味わっていなかった。



わざわざ、酒田の市場で買って届けてくださった「寒ダラ」は、絶品であった。

妻が、豆腐やネギを入れて、大きな鍋で、グツグツと煮込む。



きくわた(白子)と肝が、ドーパミンが出るくらいの旨味を出し、美味しさが体の隅々まで行き渡るのだ。

まさに旬の味、季節がもたらす宝である。
極寒の今年の寒ダラは、格別であった。

至福の時…しあわせだなぁ〜としみじみ思う。


山形の先人たちの知恵と料理に、そして、「旬」を届けてくださった長男の嫁さんの実家に、感謝である。