今、最も旬な菅田将暉と有村架純のダブル主演の映画「花束みたいな恋をした」
それだけでも、何かワクワク感があり、興味をそそられる。

ましてや、その脚本が、「東京ラブストーリー」「最高の離婚」「カルテット」など、各時代において連続ドラマの金字塔を数多く打ち立ててきた坂本裕二である。

彼にとっては、映画でのラブストーリーは、「世界の中心で、愛を叫ぶ」以来であり、その時は、行定勲監督と伊藤ちひろとの共同脚本であったが、オリジナル作品としては初の映画脚本となる渾身の作品だ。

監督は、「罪の声」「いま、会いに行きます」「ハナミズキ」など多くの大ヒット映画を手がけた土井裕泰。

二人は、ドラマ「カルテット」以来で、映画では初めてのタッグ。



土井監督は、「2人の出会いから数年の間に起きることは、特別ではなく、みんなどこかで憶えのあることで、人間ドラマの本質は普遍的である」と言う。

だからなのか、この映画を観た時、自分たちの若き時代と重なり、「没入感」が凄かった。

また、東京の暮らしも思い出した。



東京・明大前駅で終電を逃し、偶然に出会った21歳の麦(菅田将暉)と絹(有村架純)。

同じ時間と空間を共に過ごした20代の全部が、ずっと楽しく輝いていた。



お互いに、同じことへの興味や、同じ価値観を持っていることを知るにつれ、いつしか好きになっていく。

そして、恋をし、恋に落ちる。

菅田将暉と有村架純の言葉や仕草が、とても上手に描かれている。



愛し合う姿が山の頂点だとすると、その山に登る過程であったり、山を降りる段取りだったり、そんなところがとても面白かった。



パンフレットから、2人の自己紹介を記載するので、映画を観る際の参考にして欲しい。



一昨年の2019年のYMF山形国際ムービーフェスティバルに、有村架純さんが参加してくれた。

映画「そして、生きる。」のキャンペーンで、ムービーオンに来てくれた。

東日本大震災によって影響を受け、人生の道のりが変わる女性を演じていた。



舞台挨拶の前に、貴賓室からシアター1の大画面に映し出される映画のラストシーンを月川監督らと一緒に観ていた。

とても良い思い出となったが、改めて彼女の感性が伝わってきた瞬間でもあった。



映画「花束みたいな恋をした」は、ラブストーリーに関しては、今の映画界における最高の男優と女優、そして監督と脚本家が揃った、格別の作品である。

是非、ご覧ください!

ムービーオンやまがたで絶賛上映中☆