今シーズン、パスラボ・山形ワイヴァンズへ新しく3名の外国籍選手が入団した。

背番号0番のスクーティーことアンドリュー・ランダル、22番のランス・グルボーン、33番のキース・クラントン。

世界中に蔓延した新型コロナウイルス感染拡大の為、皆が揃うには時間がかった。

ライコビッチヘッドコーチは、当初からビッグマンの5番にキース、4番にランスと2人は早々に契約していたが、入国が遅れた。
入国しても、自宅待機での健康観察2週間は隔離され、チーム合流はさらに遅れた。

3番目の外国籍選手は、日本に既に滞在していたB1大阪エヴェッサのスクーティーである。

コロナ禍の今シーズン、なかなか外国籍選手が入国できない事情もあり、日本に既に滞在していた外国籍選手にスポットが当たる。

山形ワイヴァンズも、クリス・ブレディなど、その間、共に戦ってもらった。

当初はスクーティーも短期契約であり、山形ワイヴァンズでシーズン終わりまでプレーするかは昨年の12月末で決める予定だったが、ライコビッチの意向と本人の意思を得て、12月末に正式な契約を結んだ。



3人が揃いチームと馴染んできた12月、初めて3人と個別面談をし、その後、歓迎のディナーミーティングをする。
(自分も含め、同席者全員がBリーグのPCR検査で陰性)


スクーティーは、茨城ロボッツ時代に、その活躍を見ていたので、率直に山形に来てもらって嬉しいと伝えた。
父親は、ヨーロッパリーグでプロバスケットボールの選手だったそうで、彼のバスケットのセンスの良さは英才教育によるものだろうと思った。

ランスは、16歳からバスケットボールを始めた遅咲き。
それまでは、テニスプレーヤーで有名だったそう。
今でも、オフシーズンはテニスのコーチをするなど、マルチで繊細なアスリート。
理論派である。

キースは、最初アメフトの選手だったそう。
そこから、バスケットボールの世界に入った。
空間把握とボールコントロールの上手さは、そういう経験もあるのだろう。
見た目と違う、笑上戸で愉快で楽しいビッグマン。



山形ワイヴァンズについて話を聞いたが、このチームはとても仲が良く、Oneteamとしてまとまっていて、とても良いチームと話していた。

スクーティーは、茨城ロボッツ時代、キャプテンの河野選手と一緒にいたので、すんなりチームに入れたらしい。



ライコビッチヘッドコーチの目指すチームバスケットは、自分たちにフィットしていて力を出しやすい。
コーチが何を望んでおり、何をすれば良いかが分かりやすく、同じ方向を目指せるとのこと。



山形ワイヴァンズにとっては、とてもスキルが高い3人の外国籍選手が揃ったと感じている。

プライベートでも、3人はとても仲が良い。
世代も同じであり、性格が明るく楽しい。
そして、フォア・ザ・チームをしっかり体現している。

もっとチームに馴染み、それぞれが噛み合ってくれば、更なるパフォーマンスを見せることができるに違いない。


名将ライコビッチ率いる新生ワイヴァンズ、外国籍3選手と日本人選手の「調和」と「進化」の Open innovation(オープンイノベーション)が求められる。

2021年、山形ワイヴァンズのこれからが、とても楽しみである。