12月10日(木)、伝説のライブハウスであるヒットパレードを経営し、ロカビリーバンドのザ・ガリバーズのボーカルであったマー坊ことチャーリー多勢さんのお別れ会が開催された。



チャーリー多勢、本名多勢正隆さん、享年70歳。
11月27日(金)に逝去し、翌28日(土)には荼毘に付された。
火葬の時、棺の中のマー坊は、お気に入りの帽子をかぶり、とても粋でカッコよく天国に旅立っていったと思う。

ご家族のお考えで、葬儀はやらない方向であったが、マー坊の友人や、ずっと一緒に活動を続けてきたベティちゃんらが企画して、12月10日(木)に、ペペルモコにて「チャーリー多勢のお別れの会」が開催された。



会場に行くと、当時はガリバーズのマネージャーだった宇崎竜童さんからの献花があった。

そう言えば、以前、ヒットパレードで宇崎竜童さんがライブをし、その後、ケーブルテレビ山形(現ダイバーシティメディア)の番組「ラブ&ピース ハウス」に、竜童さんからご出演してもらったことを思い出す。



中に入ると、ヒットパレードのメンバーだった神尾氏や半澤氏がいた。

昔からマー坊の友人の方々が「お別れの会」を進め、ベティちゃんはマー坊の元気な頃の録画された映像を流していた。

高校時代から同年代で、違う高校だったが、ずっとバンドを通して仲間であった細川さんが、思い出を語った後、献盃をされた。

その後、参加者一人一人がマー坊との思い出を語り、在りし日のヒットパレード時代の話に花が咲いたのである。



ベティちゃんは、ちゃんと話したいと、ペーパーに文字をおこして話されていた。

おそらく、マー坊と、最も長い時間一緒にいたのは、ベティちゃん。

様々な思い出を、噛み締めるように話されていた。



いつも踊っていたユミちゃんにも電話をかける。
久しぶりの声に、あの当時、みんなで踊っていたことを思い出した。

とても良い時代だったと思う。
ヒットパレードも、とても素敵な空間であり場所であった。



マー坊がいなくなると、その思い出も、過去の物語になってしまった。

寂しいことである。

晩年は、不自由な身体で店に出ていた。
もう、5年くらい前からの話である。
その後も、様々な病気が彼を襲った。

彼は、ただ一つ愛した音楽の為に、いつも少年のような目をして、ギターを弾きマイクに向かっていた。


謹んでお悔やみを申し上げ、ご冥福をお祈りしたい。