11月15日(日)、YMF山形国際ムービーフェスティバルは最終日を迎えた。

この日は、「るろうに剣心 京都大火編」「るろうに剣心 伝説の最期編」が招待作品として2本続けて上映され、大友啓史監督が舞台挨拶を行ったのである。



東北の岩手県盛岡市出身の大友監督は、山形国際ムービーフェスティバルには3度目の参加である。

2014年に「るろうに剣心」2作品上映と、2018年の「3月のライオン」の前後編の上映の際、舞台挨拶をしていただいた。
(それ以外でも、何回もムービーオンに来場されている)

2018年の前回参加時は、行定監督、瀬々監督、廣木監督などと、映画や製作について、また、これからの夢について、夜中まで飲み語り合ったのであった。



今年は、コロナ禍でのリアル開催の中、「できないこと」は沢山あったが、「できること」を積み上げてきた。

多くの方々のご協力を得て、YMF山形国際ムービーフェスティバルは、大禍なく最終日を迎えることができた。



ムービーオンのホワイエには、YMF山形国際ムービーフェスティバルの今年のポスターと、今回の招待作品のポスターが飾られているが、どれもこれも魅力溢れる話題作である。



最終日は、日曜日とあってか、多くの映画ファンが会場に集まる。

昨日発表されたグランプリ作品と準グランプリ作品が、シアター1の東北最大級の大スクリーンに映し出される。

その後、招待作品の上映となった。



「るろうに剣心 京都大火編」

山形の旧県庁舎「文翔館」も、撮影に使われた。



続いて上映されたのが「るろうに剣心 伝説の最期編」

庄内の砂浜など、山形ロケで使われた場所が登場する。



「大友啓史監督は、何故、今回この『るろうに剣心』2本を上映しようと思ったのか?」と、ダイバーシティメディアの鈴木淳予アナウンサーが問う。

「これまでの『るろうに剣心』のおさらいをしたかったんです!」と大友監督。

来年は、これまでの3本の物語の前の物語で「剣心がまだ人を斬っていた頃の物語〜ビギニング」が1本。

さらに、この3本の後に続く「新しい時代に入ってからの物語〜ファイナル」の2本が公開される予定。

なので、改めて大きいスクリーンで、隅々までチェックしたと大友監督が話す。

来年の「るろうに剣心」のほんの僅かな「番宣」が流れたが、「早く観たい!」と会場は期待いっぱいだった。

これまで以上の、日本では無類のスケールの映画が、来年公開予定の「るろうに剣心」2本であるのだ。



今年の最後の招待作品は、「サイレント・トーキョー」

東映さんのご協力により、12月3日全国公開であるが、このYMFにて先行上映されたのである。

固唾を飲む、大迫力のストーリー。

佐藤浩市さん、石田ゆり子さん、西島秀俊さんの熱演が光った。



映画祭の最後のプログラムとなる、今年のフィナーレでは、ここまで参加してくださった審査員の古賀俊輔さん、大友啓史監督、そしてアンバサダーの菜葉菜と結城貴史くんが登壇。

皆さん、今年開催できたことが、必ず来年に引き継がれる。
やってよかった!…と、映画祭の灯火を守ったことに思いが溢れていたのだ。



自分は運営委員長として、多くの参加者、関係者の皆さんへ感謝しかないのだ。

今年の第16回YMF山形国際ムービーフェスティバル2020の閉幕を告げ、「来年もお会しましょう!」と締めくくった。



例年通り、ダイバーシティメディアの取材を受け、YMFダイジェスト版の素材撮りを行う。

YMFダイジェストは、例年通りのYBC山形放送での放送を予定しており、YouTubeでも流すつもりである。

ダイバーシティメディアの制作部の皆さんからは、山形ワイヴァンズのホームでの試合がブッキングしたのにもかかわらず、3日間YMFへ密着してもらった。



そして、大友組のスタッフが、山形ロケの際にいつも行っていた「焼肉・山牛」での最終日の夕食。

この場にいる全員が、すべてPCR検査を受け、「陰性」の方ばかり…感染防止を徹底したのである。



最後は、恒例の「フランクロイドライト」で、今年のYMF山形国際ムービーフェスティバルを閉めたのである。


ご参加いただいた皆さん、ご支援いただいた皆さんへ、心より感謝と御礼を申し上げたい。