いよいよ来週の11月13日(金)から3日間にわたり、第16回山形国際ムービーフェスティバルYMF2020が開幕する。
新型コロナウイルスの感染拡大により、今年は開催できるか否か、何度も議論した。
春から夏にかけて、映画館自体の存続も非常に厳しかっただけに、今年は取り止めにしようとの声が多かったが、それを凌駕し通常開催も視野に入れようとなった理由は、応募者の情熱であった。
「才能よ、雪に埋もれるな。」をテーマに、国内最大級のスカラシップ制度を導入して、新人クリエイター達を支援してきたが、それに続く方々の応募が素晴らしかったのだ。
同時に「withコロナ・ショートフィルム部門」の応募も楽しい作品が集まった。
昨年以上の応募数は、我々運営委員の心を揺さぶるには十分であったのだ。
また、審査員の皆さんも、お忙しい方々ばかりなのに、今年も「山形へ行く!」と、ほとんどの方が仰ってくれた。
延期や中止は選択肢には無くなっていたが、リモート開催かリアル開催かで意見が出ており、日を追うごとにリアル開催に意見が収斂されていった。
船越さんのレギュラー番組のNHKの「ごごナマ」に河瀬直美監督がゲスト出演していた際、奈良国際映画祭の話に続き、山形映画祭のリアル開催の話が出て、それを決定づけたのであった。
今、私たちができることを!
最後は、映画を愛する人々が、YMF山形国際ムービーフェスティバルの開催を引き寄せたのである。
(YMF2019より)
新型コロナウイルス対策の為、レセプションパーティーは中止となるが、会場となるムービーオンでの上映や舞台挨拶は、現在のソーシャルディスタンスを鑑みての運営となる。withコロナでの初めての開催。
手探りでの開催である。
毎年、楽しみにしているファンの皆様や、県民の皆様、そして東京から来られるゲストや審査員の皆様へも、不自由をおかけするかもしれないが、コロナ禍での開催の為、ご協力をお願い申し上げたい。
12人の審査員の中、11人の出席。
特別顧問やゲストも参加する。
「スパイの妻」や「サイレント・トーキョー」の招待作品の特別上映会も決まった。
是非、楽しみにして欲しい。
多くの方々の願いや想いを、しっかり受け止めて、今年らしい映画祭を刻みたいと思うのである。